市場に行ったり、スーパーに行ったり。
どこに行ってもどこを歩いても、最近の彼は私が手を繋ぐのを待ってる。
本当は腕をくむ方が好きだと言っていたけれど。
スーパーやコンビニに店に入ると、それまで軽く繋いでいた手を、強く握る。
私が勝手にどこにも行かないように。
ちょっとうれしい。

大型量販店で、彼が「アンテナ」に夢中になってたので、場所を離れて違うものを見ていた。
しばらくすると彼がやってきて私と同じものを見ながら「耳かきないかな」とつぶやいた。
彼をその場に残して、耳かきを探しにまた歩き回ったらほどなくして追いついてきた彼が言った

「どうして一人でどっかに行っちゃうの?」

なんかうれしい。
朝食を食べた後私は「絶望的に眠くなって」ベッドに入ってしまいました。
気がつくとお昼。

市場に行ったり、ドライブしたり。
前の日に予約していた寿司の折詰めを受け取って、部屋でワインでお寿司のディナー。

のんびり休日。
朝早くおきて、海へ。

今回クーラーボックスを持ってきた。
部屋の冷蔵庫で冷やした保冷剤をいれて、中身はもちろんビール。
先週酒屋に行って箱で購入。
どうせたくさん飲むんだし、いちいちコンビニに行くよりずっと安上がりで惜しげなく飲めると思ったから。

お昼の食事にビールを開けて、一本を二人で飲んでいた。
そのうちまた彼が釣りを始めたので、私はそのまま彼を見ていた。
ビールを飲みながら・・・
海風がつよくて、私は昼寝しながらだったから、彼に暖かいほうの上着を着せてあげた。
はじめは、私がそれを着ていたけれど、座ったり寝転がったりしてるほうが、先端でたったまま釣りをしているよりも暖かいから、交換してあげた。

夕方、日が傾いて風が強くなり寒くて居られなくなってきた。
「さむい」と訴えると
高い岩場から下に降りようかと言う。
「下の方が寒くないよ。」
でも私の方はもうそろそろ限界で、片付けを始めた。
「戻ってくるよね」
寒いし、わかんないと言うと「一人じゃさみしいから止める」って。
せっかくやってるんだからせめてエサがなくなるまで続ければいいのに。
でも、ちょっとうれしかったのでした。

海辺を避けて少し温まって、一時間くらいして戻ると、エサがなくなっていた。
一応帰省ラッシュを警戒して、朝6時に家を出て、彼をピックアップして千葉へ向かう予定になった。
それをめざして、出るときに連絡する事に。
彼は、それより一時間早く行動する事を、提案したけれどちょっとそれはいくらなんでも早すぎるよ〜。
実は私ってば、お弁当を作る事を計画していたので、5時に家を出るとなると何時に起きなくちゃいけないの?むりむり。

6:00彼からメールが入る
「ちゃんと起きられてるのかな?そろそろ出ますか?」
支度がほとんど終わって、車に荷物を詰めようとしている時だったので、出るときにメールしたら20分になっていた。
あらら。
7:00彼をピックアップ!
そこで、最初に見せたのはお弁当。
「お弁当作ってきたの?だから遅刻したの?ねぇねぇ」ってちょっと嬉しそうなんですけど。
「遅刻ってことないね。で、これは朝ごはん?お昼ご飯?」

とにかく出発してアクアラインをめざす。
アクアラインてものすごく高い気がしていたけれど、普通車3000円軽自動車2400円ならいいんじゃないかしら。
ぐる〜っと回らなくていいし。
今回一度も給油せずに家まで帰ってきたのです。前回は帰りに一度給油していたから走行距離が少ないのが良くわかり、
身体も楽だし、これは便利だと思いました。

海ほたるでお弁当を広げる。
もちろん定番おにぎり。
いい感じに茹でられた半熟ゆで卵と、デザートのつもりのオレンジを残して片付けた。

千葉に入り海沿いを走る。
海辺へ降りられそうな場所を見つけて車を降りた。
浜辺と言うよりも磯。そこでヤドカリやうみうを見つけてしばし遊んでいたとき。
彼が「見つけた。」何かを取ろうとしてかがんだ瞬間。

ポチャ・・・

あっと思うまもなく海水につかる携帯電話・・・

ズル・・・

すぐに取り上げるのかと思いきや、自分の足元を確認してやっと拾い上げた。
その間彼曰く5秒。
私は10秒も浸かっていたように感じていたのですけれど・・・・

海水まみれの携帯を手に取り、嫌な空気が流れる。
「やっちゃった〜。」
「やっちゃったね〜。」
タオルを手渡して、水分を除去し始めた。
「無理かな〜?」
「海水だからね〜。一回は電源はいるらしいよ。で、その隙にデータを移動させるんだって」
ってどこで聞いたかわからない話をした。
バッテリーも取り出して見ても×印のシールは滲んでるし、ボタンの間から水は出てくるし、アンテナが収納されている所も水滴が動いている。
同じ機種を使っているので、二つを比べて、いかに水害を受けているのかを確認する作業が続く。

ぁ〜あ
変なため息をつきたくなって、でも彼が一番がっかりしているんだと思って変な言葉はできるだけ飲み込んで。
携帯が使えないとやっぱり不便だから、ショップへ行こうかと相談する。

でも、ひととおり水気をふき取った彼は、鋸山に行く気満々になった。
私は携帯が気がかりで遊ぶ気持ちにはなれなくて、でも、彼の言うとおりにロープウェイ乗り場の順番待ちの列に並んだ。
携帯はバッテリーと本体をばらばらにして、ダッシュボードの上に置き去り。

鋸山行ったことありますか?
かなりハイキングですよね。階段も多いし。
手を繋いだまま彼は「歩くの早かったら言ってね。」と何度も私に声をかける。
「うん」
昔小学生のときに登った山で、引率の先生が私のそばを片時もはなれず「大丈夫?」と声をかけ続けてくれたときのことを思い出した。
後から日記の返事に「今にも倒れそうだった」と書いてあって、ちょっと驚いたっけ。
小柄な上に色が白かったから、「病弱」な印象だったんだと今考えればわかりますが、山育ちの私は、人が思うよりも山道には慣れていて、おまけに従姉妹と同い年で、祖母に一緒に育てられたので、散歩の途中どんなに疲れてもおんぶや抱っこはしてもらえなかったりして、足はとても丈夫だったから。
それでもそんな話は子どもの時のこと。
帰り道はさすがにばててしまって、彼も手を繋いだまま「自分のペースで登っていいよ」と言ってくれた。

ロープウェイの切符をだそうとかばんを探ると妙に冷たい・・・
何かと思ったら、お弁当の半熟卵がかばんの中でつぶれていた。
「あらら〜」
「今日はいろんなことがあるね」
「どうして車においてこないの?」
「だって車の中暑いから、悪くなっちゃうと思って。まだ持ってた方がいいかと思ったの」
「今日はいろんなことがあるね」
「ねぇ、いろんなことあるけど、怪我だけはしないようにしようね。」

時期が時期だけに、公共の乗り物に少し信頼がおけないと感じたのは乗ってから。
しかも「いろんなことある」し。
高さ20mの箱の中で二人で顔を見合わせて「ちょっと怖いね」と小さな声でつぶやいた。
でもこのまま落ちちゃっても彼と一緒ならいいか〜と思ったものホントです。

二時間後車に戻り、暑い車内で、頭の隅に追いやっていた携帯を目の前にして
「さてと。電源はいるかな?」
「え〜いれるの?一回は入るらしいよ。で、その間にデータを移すんだって」
ほんと、どこで聞いてきたの?私。
「いれてみる?」
「え〜だから一回は入るらしいよ。で、その間にデータを移すんだって」

ぶちっ
あっ電源いれちゃった。

ちょっと動作は変なものの待ち受け画面のごんすけが表示される。
「入った!」
「入ったね」
「でも圏外だ。あなたのは?」
「三本ちゃんと立ってるよ」
「うっだめかな?アンテナがだめなのかな?ショップに行こう。ちょっと持ってて」

「ねぇ、アンテナ一本立ったよ」

「おっ二本になった」

「三本揃いましたが・・・」

ここで車を停めて私の携帯から彼の携帯にかけてみる
「もしもし」
「もしもし」
「聞こえにくいや」

なんとメールの送受信はなんともなくできる。
もう一度電話をかけてみると今度は普通に通話ができるようになった。

「直ったね。ありえない。」
「最初から壊れてないから」
「ありえない。でも良かったね。」
「ねぇ、誰だと思ってる?エンジニアだから。」
「だって海水だよ。海水だから良かったのかな?」
「良く乾かしたのが良かったんでしょ。完全に乾いてからだから。」
「でも、そこ ここに潮吹いてたよ」
「ね〜」
「直ったね。よかったけど、ありえないね。」
「だから、最初から壊れてないから。」

その後も、彼の携帯は普通に使えている。
水に浸してなおも使えるなんて、聞いたことない
私のGWは・・・
2日をお休みして3泊で千葉まで。
二年前に彼といっしょに行った内房へ。
職場の飲み会のときに
「NaNaさんは、尽くすタイプ?」と聞かれたと、彼に話した。
彼は
「なんて答えたの?」

私は多分尽くすタイプではないと思う。
どちらかと言うとやってもらうタイプじゃないかと。
それも、「やって」と言うんじゃなくて知らないうちにやってもらっている感じだと思う。

「だよね。尽くすタイプじゃないよね。」

そうさ〜確かに尽くすタイプじゃないよけど「だよね」といわれるのはちょっと心外。
だってだって、しばらく前から遊ぶのは家の近くなのに、彼のお家の近くでバイバイしてるし。
お休みのときは彼の髪洗ってあげたりしてるし、髪を切りそろえてあげたりさぁ。
つまんないと思いつつもパチンコ屋さんだって付き合ったり・・・
「だよね」と言われるほどでもないとも思っていたのに。
と思ったので

じゃあ、「つくす」ってどんなこと?

「ん?たとえば・・・お弁当作ってくれたり」

え〜!!!!食べられないでしょ?

彼は結構神経質。痛んでるとうもろこし食べちゃったりするけど、
人が作ったおにぎりは絶対に口に出来ないはず。
私の母は人が作ったおにぎりはもちろん、漬物や煮物も食べられない。
だってどうやって作ってるかわからないじゃないが言い分で。
きっと彼も同じだと思っていたから。
バレンタインの手作りチョコなんて「やめてくれ」と言っていたし。

そりゃあ、お花見に行ったときとか、公園に行ったときとか、いきなり
「普通、お弁当とか作ってこない?」と言ってたっけ。
周りに彼女が作ったお弁当広げてる人たち見て「いいな〜」とか言ってた。

「尽くすと言えばお弁当でしょう」

そうですか。そう来ますか。
お弁当を作るなんて発想はありませんでした。
また、やってしまった

あの・・・

でも、やっとわかった気がする
彼はあそこを見て 私が彼と離れたいと思っているのかを
確認しているんだと思う

私がしているこれで
私があそこを見ていることがわかるのかしら?
エイプリルフールの日に
本当の話なんて

けど

私達の次の話をするのに
どうしてこんなに
深刻にならなくちゃいけないんだろうと思って
おかしくなった

楽しい話なんだから
もっと楽しい気持ちで話そうよ

コンタクト

2005年3月25日
少し疲れて、電車を一本見送って座って帰ってきた。
出発してすぐ、隣に座っている女の子の様子がおかしい。
コンタクトを落としたみたい。

鏡を持っていなかったらしく、携帯の画面が暗くなったところを
鏡の代わりにしていたけれど、やはり眼の中にはコンタクトは無かったようで、また探し出した。

自分の袖口、荷物、マフラー・・・そして床。
散々見てるけれどそんなに簡単には見つからない。
床なんて、前に立ってる人は脚動かせなくなっちゃうだろうなと思いつつ。どちらも気の毒で。

私の周りも見始めたら
「すみません。コンタクト落としちゃったみたいで」
知ってます。
本当に眼に入ってないか聞いて、鏡を貸した。
つい先日母が洗面所でコンタクトをなくして、散々探した挙句眼に入っていた事があったから。
でも、やっぱりない。

少し空いたときに前に立ってる男性に「立ってはたいてみたら?」とか言われたりした。

でも見つからない。
もちろん、私も自分の周りを見たりしたんだけど見つからない。

ついには彼女はあきらめたみたい。

けれど・・・
私は納得できなかった。
実は私、小さい頃からコンタクト探して何十年。ちょっと大げさ。
眼が悪い人にはとても見つけにくいものだけど、眼がいい人には良く見えるもの。
母はコンタクトを落とすと、ずいぶん探し回った挙句に私を呼んだ。
で、その場にたどり着いた次の瞬間に「これ」

私が電車を降りるとき、慎重に立ってゆっくり周りをみわたすと。

あった!

既に扉は開いていたので、そっとそれを拾って彼女の手のひらに載せ、あわてて降りた。
たぶん、私にくっついていたのだと思う。
あってよかった。
傷ついてないといいけど。

因果応報

2005年3月24日
私の中では、決して口にしてはいけない言葉。
でも、言いたくなることがある。

私の中では、嫌な顔をしないことこそが一番だと思うけど。

私が今ここにいるのは
因果応報
隣の席の二人が、お勘定がすんで席を立った直後彼が言った。
「不倫カップルだよね」
女性は私達と同じくらい。ちょっとキャリア風。
でも、彼の前だから少しはしゃいで、声が大きくなっていたり
甘えた声で話したりしていた。
男性はそれより5〜10歳くらい年上の感じだった。
大人の二人連れには見えたけれど、「不倫」なのかはわからなかった。
「だって、彼のほうは左の薬指に指輪してたよ」
彼ってばよく見ている。
まあ、男性がわたしの隣だったので、よく見えたと思うんですけれど。
女性が大きな声で話をしていたのが気に入らなくて、何度もそちらを見ていたので、きっとその女性を連れている男性に、必要以上に目が行っちゃっていたのだと思う。

「不倫はだめだよ」
『だめなの?』
「まあ、不倫の定義が、家庭のある男性と独身の女性と言う場合を考えてるんだけど。前からよく言ってたけど、不倫はだめだよ。女性が幸せになれない。」
『そう?』
「うん。今はいいかもしれないけれど、幸せにはなれないね。」

半年前、私が「不倫のほうがよっぽどいい」とここに書いていたことなど、彼は知らない。
そう思ったら、涙が出て止まらなくなった。

「どうして泣いているの?」
何度も彼は言ったけれど、上手く説明できそうにない。
どうしても言葉も口調も責めるみたいになっちゃいそうで
怖かった。
上手い言葉がででこない。
だから、笑うしかなかった。
例の企業間のいろいろ・・・
若い世代ではライブドアに支持が多いと報道されていたっけ。

時代の流れ

そういわれている部分もあるし、そう思われている。
らしい。
けれど、私はそうはあんまり思わない。
たぶん、理屈で言えばライブドアの方が合ってるんだと思うけれど。
というか、私はきっと若い世代でもないのかも・・

*〜*〜*

先日彼がいわゆるヘッドハンティングにあった。
いきなり電話がかかってきて、話を聞きに行った。
業界が全然違ったし、やってることもちがうのに、なぜ?という思いは彼の中にあって、話を聞きに行った。

翌日彼はいろいろ説明してくれて、どう思う?と聞いてくれた。
彼の中では決まっているらしいけれど、私の意見が聞きたいと。

話を聞いて、彼ならそこでもうまくやっていくと思った。
だから、そう答えました。
あなたの仕事をしている姿を見たことはないけれど、たぶん、とてもうまくやると思う。
それは、私や彼がやっているような仕事(専門職・・・たとえば資格が必要な職ですが・・・ではない分野)では、結局は何処に行っても、どんな分野でもやることは同じだし、成果も評価もあまり変わらないと思う。
けれど最後は、自分が何に携わっているか、何を扱っているかが大切だと思うの。
今彼は自分の好きな分野に携わっている。関わっている。
だから、変わらないほうがいいと思う。
そう、答えました。

理由はともかくその結論は彼と一致していた。
ただひとつ、転職すれば、おそらく収入が上がる可能性がある。
それが、彼を迷わせていました。
それも、わかるけど・・・

*〜*〜*

私はホリエモンがあんまりすきじゃない。
彼が好きなのがお金だから。

今のフジテレビとホリエモンの戦いの勝敗はどうでもいい。
けれど、もしホリエモンが勝っちゃったら
「LAST SAMURAI」の日本は消えて行っちゃうんだろうなと思う。
テレビが好きで仕方ない親父と、お金が一番の若者の戦い。
私にはそう見える。

得にはならないけれど、お金にはならないけれど、この人のためならやってやる!
そういう気持ちはよく言われる。
職人気質の頑固親父が言いそうな言葉。

反対に

損をしてもやってやらない。
そういう気持ちが同じ人に沸き起こってもおかしくない。

そのことをホリエモンは知らない・・・とおもう。
なぜなら、彼はお金が大好きだから。
損をしてもということはありえない。

でも・・・そういう気持ちは・・・蹂躙されたくないという気持ちはあるんだと思う。

テレビが大好きな頑固親父と、お金が大好きな若者の戦い。
オヤジキラーのNaNaは頑固親父が好き。
携帯メールはとても便利。
基本的にはメールなので、都合が悪ければあとから読んでもらえるし、そうでなければすぐに返事がもらえたりする。
だから、彼とも便利に使っていた。

でも

デートが終わって帰り道で、家に着いて、メールをしても
以前は帰って来ていた返事がだんだんなくなってきた。
彼を彼のうちの近くで車を降ろして、家に着き今帰ったよとメールしても返事も来なくなっていた。
もちろん、彼からは着いたって連絡もない。

最近いつごろからだっか、電話に変えた。
家ではいつでもそうするのが当たり前だったから。
親戚の家に行って、「心配だから家に着いたら電話してね」
もちろん、当時は携帯なんてないから電話=家だった。
帰り道、事故や事件に巻き込まれていないか、ちゃんと無事家に着いたか、着いた家に変なところはないかそういうことを、心配したし、相手が心配してるだろうからって連絡した。

彼と別れて40分。
そのくらいでおうちに着く。
必ず「今家に着きました。今日はありがとう。おやすみなさい。」
20秒。
ただそれだけの電話を入れる。

先週彼に言われた。
「もう、お家のほうまで送ってもらうの辞める。」
いきなりだったからどうしてか聞いたら
「だって、家に着くまで心配だから。何かあっても車がないから、すぐに駆けつけることも出来ないんだから。」

今日も同じ事を言われた。
本当は彼と私のうちの近くでわかれたときに、彼に家に着いたら連絡してもらいたいから、そうしていた。
まさか、私のことを心配すると思ってなかった。
予想外の出来事。

ちょっとびっくり
そしてうれしい。

あーあ。

2005年3月4日
1ヵ月たってしまった。
彼とは今までどおり、順調に、過ごしています。
けれど・・・

私は母に「どうするの?」と言われ続けている。
半年前、ダンスの公演に出ると決めたとき、彼と結婚の話をして思いっきり拒否されて、それをたぶん隣の部屋で聞こえていたんだとおもう。
その時は公演まではそれに集中したい。
そう言って待ってもらっていた。

いつ言われるかとずっとびくびくしていたけれど。

もうあれから二ヶ月・・・
母はもう答えを待たないと思う。
私は家を出るのか、このままこの部屋で(しばらくでも)過ごすのか決めなくちゃいけない。
さっき、どうなってるの?どうするの?とついに聞かれた。

わからない
と言う答えは母には通用しない。

私は
自分だけの事じゃないから、どうなるか「わからない」と言えば
母は
自分のことなのに「わからないと言うのがわからない」と言う。

あーあ。
この憂鬱は、彼がきっとYESといわないと思っているからなのかな。
ふー
この日記の事を彼に話した。
覚えてなかったんだけど、彼に「私を見つけて」と言っていた。
彼は探してくれたらしい。
思いつくままキーワードを入れて検索したって。

「でも、日記のサイトってたくさんあるんだよ。膨大な数だよ。
まだ見つからない。」

どんな単語を入れたのか、おしえてもらった。
いくつか教えてもらったけれど、ニアミスでその言葉は使ってない。
たとえば、犬の名前。
彼の入力したのは本当の名前。
でも、ここに書いたのは「ごんすけ」
彼が私の前でそう呼ぶから。
彼はそんなこと思いつかないかな?

ここでの私の名前も、実は私が彼の車につけた名前。
私はここにいるの。
早く私を見つけてね。
今日の彼は私の職場がある駅で、直行直帰の出張だった。
当然のことながら、ご飯を食べて帰ってきた。

何を食べようか散々迷って、少し前に入った居酒屋に決めた。
その店は、昔からたまに行っていたお気に入りのお店。
前にもここに書いたことがあるけれど、よく気がつく店員さんがいて、いつもまだいるのかな?と期待を込めて扉をあける。
先日彼とその店に入ったとき、そんな話もしていた。
素敵な店員さん、顔とかもちょっと好みなんだよね〜と。
その時はいなくて、でもやめたりはしていない気がしていた。
そして、今日もちょっと期待しながら中に入った。

席に通され、飲み物を注文する。
そして、彼が言った。
「その店員さんいる?」
その店員さんの話は、前回のときにしただけで、今日ははじめて彼の口から出てきたので、ちょっとびっくりした。
『今の人です』

「なんだ〜ただのおやじじゃん」
それが彼の第一声。
それほど混んでいない店内を見渡して
「あっちの席のあの人のほうが良くない?」
「こっちのこの人は?」
なんか、変にムキになるので
『だって、よく見てみてよ。どう見たってこの店の中にいる人の中であなたの次にかっこいいと思わない?』
「そうだね」
何が「そうだね」なのかしら?
"彼が一番かっこいい"事?それとも"店員さんがかっこいい"こと?
それで納得したらしくその話題は途切れた。

しばらくして、飲み物の追加をするときにその店員さんに頼んだのは私だった。なんだか恥ずかしくなってしまった。妙に照れていたら彼がまた
「ただのおやじじゃん、何処がいいのか全然わからない。」
『いくつも ちがわないんじゃない?』
「え〜50くらいでしょう」
『50かな?そんなにちがうかな?』
「こういうところで働いている人は、若そうに見えて結構いってるって」
『そうかな?』
「ただの50おやじじゃん」
いいじゃん・・・ただのおやじだって・・・
『わかってないな〜、歳じゃないんだよ』
「どこがいいのか全然わからない。理解できない」
っていうか、べつに理解してもらおうとも思ってないし。
「あそこに座ってるあの若そうなのは?」確かにいい顔はしてるかも。
『ううん』
「じゃあ、あっちの女の子二人といる人は?」わかいだけじゃん。
『ううん』
でも、再びむきになってるから
『でもさ、よく見てみてよ。さっきから何時間かたってて、人も増えて、けど、どうみてもあなたの次にかっこいいよ』

それでまたもや納得したのか別の話になっていく・・・
彼が一番って言わせたかったんじゃない?
店員さんがくると、私がやけに照れるから、ちょっとやきもちやいてくれてるんだったりして。
ちょっとうれしいかも。
結局昨日の夜ごめんなさいのメールをして、
今朝電話をかけて、仕事帰りの彼と彼の家の近くでご飯を食べた。
会えてうれしかったのに、渋滞に巻き込まれたりして会った時から「タコ口NaNa」だった。そのあとも、なんだか「タコ口NaNa」は出没していて、彼を不機嫌にさせちゃった。

やっぱり会えた時は、ニコニコしてなくちゃだめだね。
うれしい時は、ニコニコしてなくちゃだめだよね。

食事のあと、別の場所でお茶して、帰り際。
いつも彼に必ず言われる。
「休憩して来な」
彼の言う休憩は、トイレ。
大丈夫と言っても必ず道中長いんだからと絶対に行かされる。
帰りは車で40分くらいなんだけど。

今日は「休憩」しに行ったら、おなかが痛くなった。
夕食に「牡蠣」を食べたからかなと思って、不安になった。
実は「牡蠣」は私の人生において2回目の牡蠣。
前回は大丈夫だったけど、もう、二度と食べるのは止めようっと。
立て続けに2回「休憩」に行って、大丈夫?と聞きながらも、
早く帰りたそうな彼に、あんまり大丈夫じゃないと言ったら
「最近いつもおなか痛くなっちゃうね」と返ってきた。

そういえば、いつも夕食を食べすぎるからか、帰り際におなかが痛くなることが多いかも。
うーん、「帰りたくない病」かも。
「出社拒否」「登校拒否」そんな時、本当におなかが痛くなっちゃったりするらしい。
人の身体って都合よく出来てて、なかなか大好き。
きっと精神的なものかも。「帰りたくない病」

でも、実際にもどうにかこうにか帰って来て、家に着くなりトイレに駆け込んでしまった。
これで、本当に帰りたくない病なら、本当に都合よく出来てる私の身体。

*〜*〜*

40分、コンビニにGSに何回寄ろうかと思ったか。
でも、身体をだましだまし、途中何度も冷や汗かいたりしたけど、結局家までがんばっちゃった。

こんなときに、よく効くツボをご紹介。
背骨の脇、腰の辺りを押すと、ちょっとの間ならば我慢できます。
家の中なら、我慢する事なんかないけれど、外にいるときに我慢できないのに、我慢しなくちゃいけないことになったりしますよね。
今回の私のようなとき。
渋滞の高速の上でおなかが痛くなっちゃった時。
電車の中で、次の駅まで長かったり。などなど。

決して治ったりはしません。
けれど、少しの時間からだが楽になります。
覚えておくと便利なツボです。

以前付き合った彼に教えてもらった、その彼のおばあちゃん直伝のツボでした。
今日は彼は会社の人の関係で告別式にいった。
さっきメールが届いた。
「明日は、会社に行きたいな。だめ?」
ちょっと酔っていたし、がっかりしたので
「なんだ、そうなんだ。お仕事なんだから、だめなんて言えない。けどもっと早く教えてくれるといいな。」
そう、返信したら電話が来た。

「告別式から帰って来て、さっきまで仕事してたんだけど、資料が手元に何もないから、だめだった。努力したけどだめだった。」
「イレギュラーな事が多くて参っちゃうよ。」

そう言っていた。
たくさんわがまま言って、そのまま切るようになっちゃった。
明日メールしてみる。
彼の仕事が終わったら、逢えるといいな。

オーロラ

2005年1月29日
テレビでオーロラを見た。

見に行きたいと思った。
月曜日に上司に聞いてみよう。

橋田すがこさんが「テレビの映像ではわからない」と言っていた。
司会の人が「充分伝わる」と言っていた。
私は橋田さんが当たりだと思った。
本当のオーロラはあんなものではない。
見たことがあるから、あれがどんなものかは想像がつくけれど、
それでもあそこで見た人とは違うものだと思う。

テレビって、世界中のものが見れていい事もたくさんあるけれけど、
見たつもりになるってちょっと不幸なことだと思う。

「本物」をちゃんと知っていて「テレビ」と違う事を知っている人はいい。
けれど、全て自分の部屋で、コタツでベッドの中で知った人は、全部見た気に、知ってる気になってると思う。

本物ってそんなものじゃない。
自分でやるってそんなものじゃない。

またオーロラがみたくなっちゃった
彼のことが好き。大好き。

昨日、夕ご飯をいっしょに食べた。
帰り、いつもは駅でバイバイするのに、途中まで私と一緒の電車に乗ってくれた彼。
その、心遣いがうれしい。

彼の事が大好き。

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