彼が戻ってくるのを待つだけで疲れてきた。
ふと、隣に頂上から戻ってきたおじさんが座る。
おじさん、メモ帳を取り出す。
時間を見て記入・・・・そう、彼が会社の人に勧められた「時間を記録しておくこと」はどうやら富士登山においては常識らしい。
おじさんのメモを盗み見る。
「14時15分下山」


えっそうなの?
15分に下山しはじめたおじさんが到着しているということは、そろそろ戻ってきても良いんじゃない?
そう思いながら、登山道が見えるところまで移動した。
しばらくすると、彼が降りてくるのが見える。
かなりのスピードで降りてきていた。
遠くでも、すぐに彼だとわかるったので、学生の時校庭で体育の授業を受けている中から好きな人の姿がすぐにわかったよなぁと、妙なことを思い出した。

彼が戻ってきて、私はさっさと下りる気満々だったけれど、彼は多分9合目でもあまり休まずに降りてきているに違いないと思った。
ベンチに座って
「登れた。頂上まで行ってきた。頂上では泣いちゃった。」
そういいながら、彼はまた泣いてるみたいだった。
きっと私の顔を見て、感激がぶり返してきたに違いない。
「あぶなかった。サングラスしていなかったら回りの人にばれて、恥ずかしかった。」

少し休んでから、下山を始めた。
下りは体がとても楽で、彼が休む?と気遣ってくれたけれど、全く問題なかったです。
一気に元祖7合目まで降りる。
少し休むと、今度は彼が気持ち悪いと言い出した。
たぶん、それはお腹が空いているからだと思われる。
来るときに買ってきたおにぎり4個のうちの1個は登る途中で半分こして食べたけど
8合目で1個もらっていたのを私は彼を待っている間に食べていた。
彼が戻ってきた時に、おにぎりを食べたか聞いたら、お水を飲んだだけで
何も食べていないといっていたから、お腹が空いて気持ち悪いんだと思う。
けれど、休憩中には食べずにまた降り始めた。

しばらく降りると、やっぱり気持ち悪いというので
絶対にお腹が空いているんだと主張する。私は1個彼よりも余分に食べているから大丈夫なんだというと、納得したのか座っておにぎりを1個食べ始めた。
少し落ち着いたようで、しばらく休んでまた降りはじめる。

ずいぶんたくさん登ってきたなぁと思うくらい長い下りでした。
少し前にエベレスト登山隊のテレビを見たときに
「頂上はゴールじゃなくて中間地点だ」と言っていたのを思い出して、さらに納得してしまいました。
私はそうでもなかったけれど、彼は途中で足がつらそうでした。

新7合目を過ぎて、もうずいぶん降りてきたなぁと思ったころ
そろそろ登ってくる人たちも少なくなってきた中に
妙に元気な女の子2人。
一緒に休んでる人たちが口々に
「本当に戻ったほうが良いよ」
「その靴じゃ、穴開いちゃうよ」
「いや、本当にあぶないって」
と言っている。
どうやら、そこであった人たちのようだったけれど、よく見ると
その女の子たちは軽装。
手には水も持たずに、デジカメのみ。
水は分けてもらっているようだったけれど、靴は学校の上履きみたいな靴。
話を聞いているとどうやら
四人で車で来て、残りの2人は車で待っているらしい。
そして外国人のようだ。

周りの人の注意にも「あそこまでで帰ってきます」と次の山小屋を指して身軽に登っていった。
すぐ先で、女の子の4人組が下山しているのに会って
「頂上まではどのくらい?」と聞いていたらしく
朝から登っていたと聞いて驚いていた。これで引き返してくれれば良いけど。
でも、その足取りの軽さは見事なほどで、実はあの子達の国は高地で凄い心肺機能が発達してるのかもとか思ってしまいました。
でも、サンダルやヒールで高尾山に行く人はいても、あれだけの軽装で富士山に登る日本人はきっといないと思う・・・。

6合目に戻ってきたら、彼の具合が急に悪くなった。
突然戻し始めたけど、さっきのおにぎりはほとんど消化してしまったようでがぶがぶ飲んでいた水も原因だったみたい。
けれど、それで途端に気分がよくなったみたい。
「びっくりした。だって、頂上まで行っても苦しかったしなんともなかったけど、8合目でNaNaちゃんと会ってから具合が悪くなってきたんだよ。でも、これで楽になった。我慢しなきゃ良かった」

やっぱり、私の顔見てホッとしたんじゃない?安心したんだよ、きっと。

5合目から6合目は行きも帰りもそれほど大変じゃなかった。
車に戻って、一息ついて、さて。
どうする?これからおうちに戻る?それともどっかに泊まる?


*~*~*

あの、新しくなって、一ヶ月以内の日記しか書けなくなってしまったのでしょうか・・・・
この日付にしたくないんですけど。
明らかに、ペースは落ちてます。はい。
けど、もうこれ以上は無理というペースです。
私なりに。

なんとも具合が悪く、
途中でトイレに行きたくなって
けれど、トイレなんかそこにはなくて
ついに言葉に出てしまいました。
「もう無理」

もちろん、そこにいることは出来ないし
このまま引き返すか、先に進むかしか道はないのだけど。
しばらく休んだら、少し体調が回復してきたのでもう少し頑張ってみることにする。

元祖7合目の山小屋も、8合目の山小屋も見えるので
もう8合目のほうがずっと近いことはわかるけど
急に道が険しくなってきた。
そしてついに、どうしても体調が悪くなる。
彼も、
「頭が痛いの?気持ち悪いの?なんなの?どんな体調なのかちゃんと教えて」
とちょっといらだってきた。
「私だって自分の体がどんなことになってるのか全然わからないんだもの。」
だから、途中ではいろいろ言ってたのに。
めまいがして立っていられないとか、手足の血の気が引くみたいで貧血に似てるとか
とにかく苦しいとか。
そして本当に動けないわと思って、涙が出てきてしまったら
彼は少し笑いながら、「泣きながら登ることないんだから」と。
確かにそうだよね。

ペースは遅くても、登っていればそのうちつくだろうと思ったのもある。
けど、やっぱりもう無理だわ。
途中何度も、ここで待っているから行って良いと言っても
「ここに置いては行かれない。上でも下でも山小屋のあるところじゃないと一人にはしない。」
と言われて、なら戻るよりちょっとでも上に行こうと思った。
それに、たぶん戻ったら彼は一人でも頂上までは行かれない。
けど、とにかく8合目まで行けば、彼は一人でも頂上に行かれると思う。

もうここまできたら一人で8合目まで行くから行って良いよ・・・と思いつつも言いつつも、ここで一人になったら、本当にどうしたら良いかわからなくなるなぁ・・・と不安だった。
彼が「NaNaちゃんの分の荷物を持ってあげたら、もうすぐそこに見える8合目まで行かれる?」
そりゃ荷物がなければ、頑張れるかも・・・

彼に荷物を持ってもらって、登り始めたら周りで歓声が上がる。
何かと思ったら、虹が出ていた。

少し休んだら、体調はすこし回復した。
もしかしてどうにかなるかなと思って、山小屋の人に聞く。
「頂上まであと、どれくらいですか?」
「2時間から2時間半」
う、無理だわ。私には2時間半ではたどり着けない。
彼は、私のカッパとおにぎりを私のリュックに移して
3時間で戻るからと一人で頂上へ向かった。

30分ほどすると体調が楽になってきたので、頂上まではいかれなくても
彼が頂上まで行って戻ってくる間に9合目くらいまでは行かれるかもしれない。
そう思って、立ち上がって歩き始めた。
3歩あるいて、思いとどまる。やっぱり無理だわ。

彼が一人で頂上に向かう時、1時間毎に様子を電話するかメールするからと言っていた。
しばらくして携帯に電源を入れる(富士山は電池パックの消耗が激しいと聞いていたので切っていました)
9合目到着のメールを受信した。

「9合目到着12時15分
15分休んで行くね。良いペース」

会社の人の勧めで、何合目何時に出発や到着を記録しておくと良いと聞いたのでそうしていたのだけど、彼はそれをメールでやろうとしてるんだろうなと思った。

ひとりでペンチに座っていると、周りで何人か、同じように頂上まで行かれずに待っている人がいることがわかった。私と違って、その人たちはみなかなり体調がすぐれないようだった。高山病はやっぱり下山しないと体調は回復しないらしい。
動かないと寒くなってきたので上に羽織る。
そして、日向でぽかぽかで眠くなってきた。

「9合5勺12時50分到着あとは頂上のみ」

このとき一緒に8合目に到着してからずっと体調が悪そうだったおじさんが、上に向かって出発した。
頑張れと思うけど、ちょっと無理じゃないのかな。
だんだん雲行きが怪しくなってきた。
雷が鳴っている。
ちょっとこわい。
8合目にある診療所の取材らしき人たちが、機材が帯電していると言っていたのでさらに怖くなった。
そして、雹が降ってきた。

「ついた。13時30分。
雹が降ってきた。14時から下山する。まっててね。」

登り始めて2時間。
つまらないし〜。
ここまで降りてくるのに1時間くらいかかるのかな〜。
昨夜、慌てて買いに行った日焼け止めをぬるぬるぬる。
2日前から凍らせておいた水と、スポーツドリンクを準備して
1時間後出発!

なんだか、SAでもそうだったけれど
やっぱり調子はあんまりよくない感じだけど
とにかく出発

登山口のそばのお店に無料のトイレがあったけれど
どうも、入りたくない。
ので、登山口から登り始めてすぐのところに
有料のトイレが。
1回100円。
100円でキレイなトイレが使えるのならとても気分がいいし、
そこにお金を入れることで、このトイレが維持できるのならいいな。

あまり早く登らないほうがいいらしいので
彼に私のペースに合わせるから、好きなように登っていいと言われて
それでも、ゆっくりめに歩き始めました。
体調もちょっと不安。

6合目までは、かなり順調。
ところが7合目に向かうのにとても時間がかかる。
右に左につづら折れるたびに休憩をしてやっとたどり着いたのが新7合目。
ここでは、30分休んでいいよと言われた。

なんだか気持ちも悪いし、やだなぁとおもいつつ
そうは言っても、と思っておにぎりを半分こしたら、
体が楽になった。
なんだ、お腹空いてたんじゃない?

体調が悪くなるのが怖くて
あまり食べていないのが悪影響らしい。けど・・・

30分休憩して登り始めると、すぐに疲れてしまう。
今度はつづら折れるたびでは、長すぎて自分で
あそこのおじさんが座っているところまでとか
あの岩があるところまでとか区切って頑張る。
休憩が多くてだんだん彼が不安になってきているのがわかる。
どうしようもないけれど。
先は長いけれど、進んでいればそのうち着くでしょう。

やっとやっとの思いでたどり着いたのは元祖7合目。
なんだそりゃ。
だんだん、自分の体調と時間とで不安になってくる。
ここでもまた30分くらい休んでいいといわれるけれど
たくさん休んだところで、登り始めるとすぐに疲れちゃうので
あんまり関係ないから、休憩は早めに切り上げて登り始めた。

はるか上に見えるのが8合目らしい。
とにかく次はあそこまで。
新7合目から元祖7合目までの間で、なんだか体調がよくなくて
ちょっと無理かなと思うことがあったけれど
なんとなくだましだまし頑張った。
この調子で8合目まで行かれるといいけど。

ところが、もう、とにかく体が言うことをきかない。
「頭が痛いの?」とか「気持ち悪いの?」とか聞かれるけど
どちらでもなく
とにかくすぐに疲れてしまう。
貧血の時のようにくらくらすることもあるし、
めまいがして、立っていられなくて、座り込んでしまったり。
もう、無理だと思った。
前日、早めに帰って来た彼と、いつもよりもずっと早めに食事をした。
出かける準備をして、横になったのが10時半。
起きるのは2時。
予定としては、2時に起きて仕度が出来次第出発。
向こうに6時に着いたとして、一時間後くらいに上り始めれば、
お昼過ぎには頂上に到着し、日が沈む前には下りてこられるだろうと。

予定通りに、出発し
予定通りに、高速に乗り(先日のETCのお陰で、高速料金がとても安く済みました♪)
途中のSAで休憩をとりつつ、水とおにぎりを購入。
思った以上に早く到着できそう。

6時到着予定が、1時間も前に着いたので
上り始めも1時間早めるつもり。
お盆のころの富士山は「マイカー規制」がかかる。
はじめ、私たちは須走口からの登山を考えていたのだけれど
須走口は今日からマイカー規制が入るので、
富士吉田口から登ることにしていた。
富士吉田口のマイカー規制は明日から。
パーキングは下のほうはまだまだ余裕があるけれど、上はほぼいっぱいの様子。
ところが!
2台分のスペースに停めてる車がちらほら・・・
なんだかなぁ。
そうかと思うと、もう少しきちんと停めてくれていればもう一台停められるのにというところも。
そんな車の助手席に人が乗っている!

ちゃぁんす。

「寄せてもらえるか聞いてみるね」

そう言って車を降り、驚かせないように運転席側から
コンコン

「あの、すみませんが、もうちょっと車を寄せてもらえたら、もう1台停められるんだけど、動かせませんか?」

助手席にいた女性は
「あー、ちょっと今動かせないんですけど・・・」と、言いながら車を降りてどこかへ。
どうも、ドライバーを探しに行った様子。
近くにいるのかな?いるといいな。と思っていたら

「すみません・・・停めるときはとっても空いてたもんだから」と言いながらカメラを片手に男性と女性が・・・助手席にいたのは高校生くらいの子供でした。
うーん、人の年ってわからなぁい。

そう言いながら、車を動かして詰めてくれたので、登山口にとても近いところに車を停めることができました。
いい人でよかった。気持ちよく移動させてくれてよかったわ。

しばらくして
「NaNaちゃんのこういうところが好き。」
と言われた
ん?

「こういうことを、普通に頼んで動かしてもらうの、すごいよね。」

「まあ、ずうずうしいんじゃない?」

「そうかもしれないけど、そんな発想は俺にはないし」

そうかなぁ、だめもとだし、いい人で気持ちよく動かしてくれてよかったよね。
会社の人のアドバイスを受けて、その後一時間ほどそこでゆっくり準備。
外は肌寒く、Tシャツ1枚の姿では凍えてしまいそう。
今が一番寒いはず。
登ってるとだんだん暖かくなるに違いないので、持ってきたものを着込んだ。

2008年8月6日 二人の生活
靴
昨夜、夜中のウォーキングに誘われた。
でも、夜はやることがいっぱい。
行きたいなら、一人で行っていいよ。
だって、私はあれもこれもしなきゃならないもん。

誘ったのは、カブトムシの生息確認もあったけれど
実は
私の靴を慣らす目的もあったといわれた。

山に行くためにずいぶん昔に買ったもの。
その時に何度か使って以来ずっとしまってあったので
彼が心配してくれていた。
富士登山の話題が上るたびに
「私いい靴持ってるもん」と自慢していたものを
先日実家から持ってきていた。
でも、なんだかゴムの部分がもろもろしていて
ちょっと不安。

夜のウォーキングは出来なかったので
そのかわり、用事があってお休みをする今日、
外出のさいはその靴を履いていくことを約束した。

出掛けに、なんだか街中を行くにはとっても重装備・・・
な感じの靴に足を入れて出発。

ところが

家を出て、すぐの角を曲がったあたりで
なんだか足に違和感が・・・
ふと足元を見ると大変なことになっていた。
靴底がはがれて右足はつま先だけが
かろうじてくっついているだけ。
左足は、かかとのところからはがれ始めていた。

急遽家に戻ることにする。
家までの30歩が持つか不安。
でも、このままここで立っているわけにはいかないので
意を決して足を出す。
途中、また足に違和感が・・・
見ると足跡が残っていた。
へ?
靴底が取れて道に落ちている。
あわてて戻って足跡を回収。

やっと家に戻って靴を履き替えてあわてて外出。
約束の時間に間に合わないかもしれない・・・・
夜中にウォーキング
先日昼間に歩き回った時、途中で彼は「ここは絶対にカブトムシがいる」と言っていた。
それから何度か夜ウォーキングに付き合わされる。
しかも、目的地はそのカブトムシがいる(と思われる)森。

昼間通ったときでさえ、何箇所も蚊に刺された。
夜になんか入ったら大変なことになる。

でも、彼は懐中電灯さえ持ってそこに向かう。
今日やっとカブトムシを発見。
彼は大満足だった。
子供のときによくカブトムシを取りに来たここに
未だに生息しているのを確認できたことがとてもうれしかったみたい。
出来上がった洗濯を干していたら、彼が手伝いに来てくれた。
途中、彼が「家もだった」と言った。
先日、彼が同僚たちと話をしたときに、○○さんと、××さんのところは、洗濯にいれたままのかたちで洗濯が戻ってくるという話をして、他の人のところは違うみたいだったけど、「うちもそうだった」と言われた。
仕事で使った作業着の洗濯が会社では間に合わないので家で洗濯してといわれたもので、洗濯機から、袖はまくられたまま(しかも留めてある)、さらにジッパーはしめたまま出てきたからだ。

かっちん!

「それって当たり前。あなたが、洗濯機に入れたままの形で、そのまま洗濯はされますよ。それとも、私にいちいち洗濯機に頭突っ込んで、全部点検しろと言うの?」

「そんな事言ってないじゃない」

・・・・言ってるでしょ。
「家の洗濯機はドラム式で、買ったとき一応最新式のものを買いましたが、まくった袖を直してくれたり、ジッパーを下ろして広げてくれたり、靴下を裏返してくれる機能はついていません。ワイシャツの袖口と襟は汚れているからそれは個別に洗ってあげてるけど、特別汚れているところは、自分できちんと下洗いしておくか、ここが汚れていると教えてくれなければそこだけピンポイントで洗ってくれる機能もついていません。入れたまま出てくるのは当たり前です。」

スポンジ

2008年8月4日 二人の生活
スポンジ
彼を待っている間に、デパートをうろうろして
ボディスポンジを発見!!
抜群にかわいいやつ。
一つに絞れなくてふたつ購入。
姪っ子にあげてもいいや。

会ったとたん、紙袋を持っている私に

「何買ったの?」
「体を洗う、スポンジ。」
「また、無駄遣い」
「えっっ?また?またって何?」
「また、無駄遣い」
「あっ違った。反応するところが違った。無駄遣いってなに?だった」
「また、無駄遣い。おっともう、これ以上言うのやめた。だったら使わなくっていいって言われちゃう。」
「おっ、よくわかってるじゃない」
「わかってるよ。別に使わなくって結構。使わせない。って使わせてもらえなくなっちゃう。」
「そのとおり!」

うちに帰ってシャワーを浴びる時になったら
彼のほうから
「スポンジおろさないの?」と聞いてきました。
姪っ子にあげてもいいと思っていたし、
買ったよ〜と伝えたら気が済んでしまったのか、忘れてました。
あわてて、開けて浴室に向かいました。
早速彼が石鹸であわあわにして、
「楽しい♪」と言ってました。
よしよし。
ただ、くしゅしくしゅタオルと違うので、細かいところを洗うのはちょっと不便かも知れません。
彼が使ってみてそう言ってました。
それなら、よしよし。
その意見にはちょっとだけ賛成です。
夕方、珍しく彼からのメールを受信する。
「今日の帰りにリュックを見に行こうかと思っています。」

この夏に、計画している初めての挑戦。(彼は二度目。)
特別にトレーニングはしていないけれど、まぁチャレンジよ。
先日ウォーキングしたときは、彼がリュックを背負ってくれたけれど
今回は、私も少しは荷物を持つ必要があると思うので
新たにもう一つリュックを用意しないといけない。
今後のこともあるので、あっても悪くないんじゃないかと思い購入を決定していた。
本当は日曜日に買い物に行くつもりだったらしいのだけど
私が免許の更新につき合わせてしまったら、すっかり失念してしまった。

今日行くなら、私も一緒に行きたいなということで
急遽デートをすることに。
仕事帰りに待ち合わせて買い物。

いろいろ見てまわったけれど、思いのほか値が張る。
1万円を越えるものも少なくない。
大きさや、値段を考えて一つを選んだ。
こんな時、私だったら彼と私とひとつずつ買ってしまう。

いろいろ見てまわったので、途中で帰ろうかとも話したとき
「明日、NaNaちゃん一人であれを買いにこれる?それとも今から戻って買いに行く?」と聞かれた。
で、すかさず「いいけど・・・多分私が一人で買いに来たら、二つ買って帰りそうだよ・・・」とつぶやいたら「そうだね〜、絶対に二つ買うね。で、俺が無駄遣いとか言うとNaNaちゃん『これは私のお小遣いで買うんだから!』とか言いそうだよね。」
うん、言うね。間違いなく。意味もないのに。
この前の免許の更新の時といい、もう思考がばればれです。

でも、彼は一個でいいよという。
「だって、車で行くんだからそんなに大きな荷物はないんだよ。途中で一泊するつもりじゃないでしょ?日帰りなんだから。それにNaNaちゃんそんなにたくさん持つつもりなの?これを二個買うって事はNaNaちゃんの持つ荷物もこのくらい大きくなるってことだよ。」
そうか・・・・やっぱり一個でいいや。
それに、一度うちに帰って、今あるリュックの様子をもう一度考えて、足りないようなら同じものよりちょっと大き目のもののほうがいいということもあるし。
ところが、彼は彼で私が何度か「私のは?」と聞いていたから、少々その気になったようで、いざ購入という時にはなんだかふたつほしい気持ちになっていておかしかった。しかも、この購入費用は、彼が自分のお財布から出していたし。

更新

2008年8月3日 二人の生活
免許の更新がやってきた。
ここのところ、急に視力が悪くなってきているのを自覚しているのでもしかしたら、「眼鏡使用」になってしまったらどうしよう・・・。
周りの人に、視力0.7ってどのくらい?と聞きまわっていたけれど、だれからも安心できる回答はなく(当たり前)どきどきしながら、でも、時間だけは過ぎてもはや猶予がないところまできていた。

出張帰り彼に、車で連れて行ってもらった。
連れて行ってもらえれば、帰りは一人でバスを使ってもいいやと思っていたら、帰りも迎えに来てくれるらしい。よかった。

窓口が開く一時間も前についてしまったけれど、周りには少しずつ人が集まってくる。
用紙をもらうのは受付の30分前、そこに並んでいたら、彼が次々と先回りして並んでいてくれる。
視力検査の時間を待つ間、私が用紙に記入し、彼が待っていてくれたので、記入が終わったら彼のところに。「隣の人より、先だよ」と隣の人にも聞こえる声で私に言って列を離れた。
待っている時、アナウンスが聞こえる。
「すべて記入してから、並んでください。裏にも記入する場所があるので、注意して下さい。」
うら?
よく見ると確かに裏にも・・・用紙をもらった時に、「チェックして下さいね」といわれていたのにはいはいとおもって全然注意しなかった・・・あらら、どうしよう、彼が並んでくれていたら、ちょっと列を離れて・・・と思った瞬間彼が、笑いながら現れた。
「絶対にあわててると思ってきてみた。ペンもってなかったっけ?」
「あっ、持ってる・・・」鞄からペンを出してちょこっと記入。ペンを持っていることを思い出したらなんてことなかったのに、あわててしまった。
けど・・・
「なんで、わかったの?きょろきょろしているのが見えたの?」
と聞くと
「わかるよ。」と笑いながら彼はまた列を離れていった。

どきどきの視力検査は、無事終了。
0.7は思ったより、ずっと大きかった。
講習も終えて、免許証が交付された。
今回受け取る免許証はICチップ入り。
けど、これは便利なものなの?

歯磨き

2008年7月22日 二人の生活
ずいぶん前から気になっていたのだけど
なかなか思い切って手に入れられないものがあった。
もちろんそんな高価なものではないのだけど。

はみがきチューブ
フレーバーが30種類以上もあって
しかもカレーとかチョコとか。
気になるのに、躊躇しちゃう。

しかしちょっと思うところがあって購入を決心する。
それは
彼があんまりシャワーやお風呂に入りたがらない。
まったく
子供じゃないんだからと思うのですが
食事をしてちょっとゆっくりしていると
睡魔が襲ってきてシャワーなんていいから寝たい!欲望に襲われるらしい。
おまけに就寝前に歯磨きをしないで「寝ちゃえ」なんてこともある。
歯間ブラシとか買ってくるからあながち無関心ではないのに。
で、お風呂で歯磨きしかも気になるフレーバー歯磨き!
お手軽だけどあの歯磨きには興味があるからいいじゃぁんと。

店頭で散々悩む。
彼はあんまり奇抜なものは続かない気がするので
無難なところで
プラムとコーラ

買ってきた日に「ほらほら」とコーラを試す。
うーん、思っていたものとちょっと違って
味というよりやっぱり風味。
ほのかに香る程度でなんだかいい感じです。
彼の反応は「うーんって感じ」だそうでちょっとがっかり。
けれど、彼は自分の感性にふたをしているところがある気がするのです。
言葉に出来ないだけで、ちゃんといろいろ感じている気がする。
贔屓目ですが。

翌日は「じゃあ今度はプラム」
その次の日からは「どっちがいい?」と聞くようになった。
大抵はシャワーの途中で、最後に歯を磨いた。

昨日はなぜだか布団にごろりと寝転がる彼に
「どっちがいい?」と聞いていた。
返事は「どっちでもいい」
洗面所に向かう私の後を彼がついてきていたので
「コーラ」を渡した。

この歯磨きちょっと調べてみたら
アトピーやアレルギーを持つ人のためにいろいろ作っている会社が出しているものだった。
チューブに界面活性剤・アルコールが使われていないと書いてあるものそのせいだったのね。
変に泡立たないけれど、すっきりした使用感はなかなかよいものです。
ちょっとおすすめ

http://www.margaret-jj.co.jp/product/breathpallet.html
徒歩3分のスーパーと
徒歩8分の八百屋に買い物に行くのに
車を使おうとしたので
せっかくなのでドライブに
少しは走らないとバッテリーが上がっちゃう

目的地も決めずに
右か左かだけを彼に伝えてその通りに車を走らせてもらう

途中でミニストップの看板を発見
先日テレビでミニストップのソフトクリームは
抜群においしいと言っていたのを思い出した

反対車線側にあったけど急遽ピットイン!を決定
次の信号でUターンして戻ってきた

抹茶ミックスを購入
彼と車の中で半分こ

うーん、おいしい
テレビではバニラが一番おいしいと言っていたのに
抹茶ミックスを頼んでいたけどこれはこれでおいしい
彼はやっぱりバニラのほうがおいしいと言っていた
さらに
コーンの中まで全部クリームが入っていて
うれしくなる

ひとしきり楽しんで目的のお店に向かった
先日、車にETCをつけてもらった。
機械は、彼が後輩からもらってきていたもの。
取り付けを彼が自分でやって(私も少々おてつだい)、カー用品さんで登録してもらった。
カードはもうずいぶん前につくってあった。

土曜日だというのに、彼は前日から出張に行っていた。
帰りは夜になると言う。
9時過ぎに羽田に到着するから、家に着くのはずいぶん遅くなると聞いたので、ちょうど車検が上がって車を取りに行くので、羽田まで車で迎えに行くことに。
ちょうど、ETCも試してみたいし♪
きっと彼のほうが試してみたい思っているはずなので、行きはひたすら下道を。

時間がちょうど良かったのか、道がすいていて予定通りに到着してしまった。
羽田に車で乗りつけたのは二回目。
前回は近くの道で変なところに入り込んで、到着したと電話をもらった時は、とっても近くにいるのに、たどり着けないでいたので、出口で待っている彼を乗せられたけれど、今日は私のほうが先に到着。
「パーキングには入れずに、到着へ」とメールをもらっていたので、
ターミナルと「到着」という文字を確認しながら進入。
あのあたりは、いきなり首都高に入っちゃいそうだったり、大きな道で方向転換が出来そうになくて、ものすごく緊張する。空港内へ進入してみたのはいいけれど、その辺に停まっていることもできない。
なになに、どこ?と思っていると
「迷った車は循環斜線へ」の文字。
そのまま走ってみると今度はターミナルが変わっちゃう。
うっっっっ。
車が少なそうなところにちょっと停まって、体制を整えていると
「一般車両は停まらないで下さい」といわれてしまった。
うっっっっ。
もう、こんなことなら、パーキングに停めてしまえっっと思って走り出すも、こんどはパーキングの入り口がどこなのか混乱。そしてまた循環斜線をぐるぐる・・・。
そうこうしている間に、彼から電話をもらって無事にピックアップ完了した。
やれやれ。
到着が遅くなったのは彼のせいでもなんでもないのに、ちょっと怒る。

帰りはETCを試す為に首都高に乗る。
ぎりぎりまで、空かないゲートにどきどき。
けれど、停まらずに通過したあと、「一般」で並んでいる車をバックミラーで確認して優越感に浸っていました。うーん、ETC便利。

都心の夜のドライブは、明かりがきれいで、楽しくなった。
東京タワーに「TOKYO2016」の文字が五輪カラーで光っていたり、ピルの灯りが水面に映ってきらきらしていたり。
「楽しいね」
「きれいだね」と言い続けて小一時間のドライブ。
途中とっても混雑していたところはあったけれど無事家に到着した。

車検

2008年5月25日 二人の生活
車検が近づいてきました。
それほど遠くないので、今までお願いしていた整備工場にお願いしようと思っているのですけれど、先日チラシと名刺をもらいました。彼の実家のガレージに停めてあるので、それを見て通りすがりの業者がおいていったようでした。「車検が近づいているようなので、是非お見積もりをさせてください」と名刺の裏にメモ書きがありました。
営業ってすごいなぁと思うのでした。

運よくか悪くかわかりませんが、二台の車が交互に毎年車検です。
去年は彼の車が、今年は私の車が。
最近、「私の車」とか言ったら、「名義はそうかもしれないけれど、どっちも俺の車でNaNaちゃんの車でしょ!そんなに分けたいなら、分けてもいいけど。」と言われてしまった。
そうだけどぉ。だってだって、彼の車は私には運転できないし。

"彼の車"は、手軽に乗れる車じゃない。だから、普段使いは"私の車"になるのだけど、どっちが運転するか彼はいつも聞いてくれる。久しぶりに運転しながら「運転楽しい!」と言うと彼は「今度あっちの車運転してみる?」と言ってくれたけど、ちょっと無理です。
背が低すぎて、クラッチが踏めません。
クラッチ踏むと、ハンドルが回せません。
背中に座布団を挟めば大丈夫とも言われたけれど、そんな不安定な・・・怖くて無理です。
だから、あれは"彼の車"で、いつも使ってるのは"私の車"でいいです。

来週あたり、もって行かなくちゃ。
たまに、彼が床に座ったまま両足を伸ばして体を前に倒しながら
「いたたたたたたたたたたたた」とか言う。
ほんっっっとに硬い。
両足を伸ばして座ると、体が後ろに傾いて、座っていられない。
「俺、固いんだよね。いたたたたたたた」
「どうやったら柔らかくなるの?いたたたたたた」

そんなに簡単には柔らかくならないよ。
でもそのたびに、つきあってストレッチをいれていた。
今週に入って、なぜだかちょっと本気モードの彼。
布団に入ったあと、「あっ今日ストレッチするの忘れた」とか言い出して。
なぜそんなにむきになってるのかなぁと思っていた。

今日は夜、DVDを見ながら
「この時間で、ストレッチじゃない?」と始めてみた。
私もかなり固くなっている。
足を前に伸ばしたり、つま先を伸ばしたり上に向けたり、片足を曲げたり、広げたり
いろんな方向からストレッチをする。
彼にも、こうだよ〜とかいいながらやったら、硬いなりにも違う気がする。
DVDを見ながら、ストレッチしながら、ちょっと聞いてみた。

『なんで急にストレッチなの?なんでそんなに柔らかくなりたいの?』

「だって、そんなの見せられたら、俺も柔らかくなりたいって思うじゃん」

そう・・・だったのね。
で、彼が「そこまで柔らかくても、ひざの裏とか痛いの?」

『痛いよ〜』

「そうなんだ」

当然です。
でも、彼が今伸ばしているところよりも痛いのがかかと。

「ねぇ、かかとが痛いんだけど。」

『あ〜、それあってるよ。私も最初はかかと痛かったもん。今もちょっと痛い。』

「そうなの?なんで、あってるの?」

『たぶん、ひざが伸びきっていないから、そこが最初に床について重みがかかるからなんじゃないのかな。ダンスでも最初はそうだったし、始めたばかりの人はみんな言ってたよ。』

彼は、その痛みと戦わず、座布団を引いていました。
今週に入ってから「おや?」とおもうことがあった。

いつも、会社を出たときか、会社の最寄の駅で「帰るよメール」をくれる。
会社なら1時間後、駅なら40〜50分後にお家に着く予定と思っている。
そのあと、最後の乗り換えの時にもう一度メールをもらっている。
それが帰宅10〜15分前の目安。

乗り換えのメールをもらったら野菜を炒め始めたり、肉を焼き始めたり、それから忘れちゃならないのが、チェーンをはずすこと。
今いるところは賃貸アパートなので、建物の中の音がとてもよく聞こえる。
多分上の人なんだけど、足音が大きくて、まるで家に誰か入ってきたように思えてとても怖い。
だから、家に一人のときは、玄関にチェーンをかけている。
たまにメールをもらっても忘れちゃうこともあるけど、なるべく忘れないように最初にやっている。

ところが、今週に入って彼は「帰るよ〜」とメールをくれたあと、
「メール忘れてた!最寄り駅に着いちゃった」というメールが届くようになった。
それも、「帰るよメール」から計算した自宅到着予定時間をとっくに過ぎたころに。
たまにはそんな事もあるけど、今週はずっとそんな感じだった。
なんだか様子が変だなあと思っていたところ、
今日は、その自宅到着時間をとっくに過ぎて、メールが届かずに帰って来た。

もちろん、チェーンはつけたまま。
「おかえり〜」と玄関までお出迎えしたあと
「ここのところ、乗り換えのメールくれないし、なんだか様子が変だよね。」
と切り出してみた。
『そう?』
とはじめは、とぼけたけど、
「うん、今週に入ってから、駅についてからメールをしてきたけど、今日はそれもなかったじゃない?」とさらに聞いたら
『お母さんが具合が悪いって言うから、様子を看がてら菓子パン買って持っていったんだ。』と。

なんで、そういうことを最初に言わないかなぁと思ったけど、ここはまずは・・・
「・・・・そう、大丈夫なの?」と聞く。
答えは『わかんない』なんだそりゃ。子供の使いじゃないんだから。あきれて顔を見たら
『症状はこんな感じで、明日病院行ってみるって』と教えてくれた。
「そう、明日病院行ってみるんだ。菓子パンじゃなくてちゃんとしたものもって行ってあげたほうがいいんじゃない?」と聞いたら
『片付けもしたくないから、菓子パンがいいって言うから。カットフルーツとかももっていったから大丈夫だと思うよ。』
「そう」

で、ここで
「なんで、そういうことを隠すみたいなことするの?ちゃんと言ってくれないと心配するじゃない。それに、いかにも今日のことみたいに言ってるけど、今日だけじゃないでしょ?」と聞いてみました。
『鋭いね』

そうですか?

お惣菜

2008年5月13日 二人の生活
食事をして帰ると、彼は食事中だった。
机の上には、近くのスーパーで買ったお惣菜と、お弁当。
メールでは1時間近く前に家についていたはずなのに、まだまだ真っ最中だった。

「大失敗だったの。」
残念そうにつぶやいていて、お皿を見るとカツとその衣だけになったものがざっくり残っていた。
「みて、こんなに衣ばっかりで、しかもおいしくないの。」

「そう、残念だったね。」
「うん。どれもこれもまずくて、もう嫌になっちゃった。」

「そうか、昨日の煮物もどき食べなかったのね。」
「帰ってきて、そういえばあったなぁと思って。」

「そう、言っておけばよかったね」(言ったけど)
「なんか、おいしくないの」

「火は入れないといけないからあったまったら食べる?」
「ううん、いらない。なんか、もう食べたくない」

「私の作ったお料理に慣れてきて、こういうものが食べられなくなっちゃったんじゃない?」(と言ってみる)
「うん、そうみたい」

あらっっなんだか、肩透かし食ったみたい。

「うん、そうみたい。煙草吸わなくなったら、グルメになったみたい」

うっっ煙草なのね・・・・

お惣菜って便利だけど、週末はよく食べたけど
全部おんなじ味で、飽きちゃった。
スーパーが違っても、なんで同じ味なんだろうと不思議です。
今朝、彼は「朝礼当番だから」と言いながら、先日のウォーキングの地図を持って会社に行っていた。
「朝礼当番」とは、文字通りその日の朝礼を仕切る人。
その日の連絡事項を伝えたりする中で、日々の生活の中で思ったことや考えたこと、やったことなどを少しの時間で話すのだとか。
私と話をしていても、時々「今度の朝礼当番の時に話そう♪」とか言うときがあって、その時はどうやってはなすの?とつい聞いてしまう。

今朝、彼は予定通り40キロを完歩した話をしたようだった。
その時は、それで終わったけれど、仕事のあとにあった食事会のときに、同僚にいろいろ話をして「すごいすごい」としきりに言われたとうれしそうだった。
私たち自身も、とても満足していただけに、とってもうれしい。
頑張ったもんね。

そして、付け加えるように
『○○さん、いろんなことしますよね。「まっくら」に行ったり40キロ歩いたり、どこで見つけてくるんですか』って言われたから「かみさんが見つけてくるから、俺は一緒にくっついていくだけ〜」と言うと「へ〜」だって。「どうやって見つけてくるんですかね」ってさ。
だから、「きっとその人、どちらも行きたかったんだよきっと。」
と言ったらどうやらそうだったらしい。

その時をどれだけ楽しめるかは一番大事なんだけど、彼の話し方が上手で、楽しそうだったから、みんな羨ましくなっちゃうんだろうな。

で、最後に彼がとってもうれしそうに
「けど、一番ほめられたのは『かみさん』だった。『○○さん、40キロも歩いたんですか?すごいですね〜でも、かみさんも一緒に歩いたんでしょ。かみさんすごいですね』って」
かみさんって私のことです。
彼は私のことをほめられたのが、とってもうれしいみたいだった。

焼肉

2008年5月5日 二人の生活
出かけて帰ってきたら、同じように帰宅したてのお母さんと会った。
食事はまだだと言うので、「一緒にどう?」と彼が言うとお母さんが
「NaNaさんが、嫌でしょ?」と。

・・・・

「いえ、嫌じゃないですよ。一緒にいかがですか?」と答えて、3人で外食することに。
お母さんが石焼ビビンバを食べたいとのことだったので焼肉屋さんへ行く。
私たちはちょっとビールですぐにご飯にする。

いつになく低料金。
さすがビールをのまないと、このくらいで押さえられるのね。
天気予報は、午前中は雨。
けど、せっかくその気になったのだからと、雨の中参加することにした。
3日〜5日まで、開催されるイベント。
その、40キロコースを歩こう♪の計画。

朝4時過ぎに起きて、雨が降っていることを確認した。
うっっっやっぱり降ってる。
先週途中で雨が降ってきたのが、ここに生きてくるのね。
レインコートは無いけれど、多少ぬれても大丈夫な準備をする。
私はそれに、おにぎりの準備。
昨夜、起きる時間に炊き上がるようにタイマーをセットしていたので
おいしそうなご飯が炊き上がっていた。

おにぎり二個ずつ。
それに、オレンジ。
オレンジは、皮にすじをいれて、手で簡単にむけるようにしておいた。
リュックは一個しかないから、彼が背負ってくれることになっている。
あんまり重くなっても悪いので、飲み物は途中で調達することにした。

5時過ぎに出発。
集合場所まで約一時間半。
集合場所の公園は駅から徒歩20分なの。
これから歩く人たちなのに、ちゃっかりバスに乗る。

集まってびっくり!
年齢層の高いこと、高いこと。
もう仕事をやめたであろう人たちばかりで、私たちが一番若い。
しかも、歩くコースによって集合時間が違うので(長いコースのほうが早いのです)
今集合している人たちは40キロを歩く人たち。
それに、持っているもの、着ているがちゃんとしている。
私たちはあり合わせのリュックにヤッケにシューズ(靴なんて彼はテニスシューズ、私は買ったばかりだけど、ランニングシューズだし)、服装だって彼は普通にジャージで、私はトレーナーと下はダンスウェアー。もちろん、「しばらく」は撥水するものを上に重ねているけど、それだってどこまで持つか・・・。

もらったゼッケンに、都道府県、市区町村、名前、3日間それぞれに歩く距離を書く欄があり、どこから来たかすぐにわかるようになっていた。都内、近県の人は多かったけれど、青森とか静岡とか結構遠くから来ている人たちもいてさらに驚く。
そして、
3日間40キロを歩くと書いてある人たちがとても多い。
中には40、20、20とか、40、20、10とかいろいろ。
今、ウォーキングってすごいのね。
私たちは一日だけの予定なの。

雨の降る中、スタートしてさらにびっくり。
その早いこと早いこと。
一応10キロと20キロを歩いた経験があるものの、その時彼に「このくらいのスピードで歩けるといいよね」といわれた速さでさえ、私はかなりいっぱいいっぱいで、「もうちょっと早いといいな」といわれても「無理だよ〜」と却下したくらいの早さだった。
彼には「みんなに、ついていくよ」と言われて「うん」と答えたものの、え〜このまま40キロ?うっそぉ。

先週20キロを歩いたのと、自分の家のほうに行き、練習で歩いた道をとおるコースがあったのが幸いしました。様子がわかっていたのでなんとなく安心して歩けた。
時々小雨になるも、なかなか雨が上がりませんでしたが、地元の利を生かして、屋根があるところでしっかり休めたし、お昼過ぎには雨も上がり、外でお昼も食べられたので良かった。

途中で、彼が
「ここが、頑張りどころ!もう少しペースをはやめたいなぁ」なんて言う。
そのたびに
「もう充分頑張ってる。これ以上早くは歩けない!」と怒る。
お腹がすき始めているのも、お互いにイライラする原因なの。

チェックポイントでお弁当を頂く。
周りのオジサンたちは、コンビニで買ったお弁当や菓子パン、おにぎりなどを食べていて、その時彼が
「こういうお弁当を食べている人たちの中、こういうおにぎり食べられてうれしい」と言っていた。ついでに「今はまだだね。そのうち、一人で行ってきたら〜とか言われて、お昼はどこかで買えば〜とか言われるようになるんだよ」とも言ってたけど。うふふ。

後半は少し上り坂があって、彼は結構厳しいと言ってたけど、私は何しろ山育ちなのであまり変わらなかった。やっぱり山ってすごいなぁ。

途中でみじかいコースの人たちと合流し始める。
しかも、とてもたくさんの人たちが歩いていた。
ところが、なぜだか、40キロを歩いてきた人たちは早い。
私たちも含めてだけど、じゃんじゃん人を抜いていました。

実はゼッケンに「何キロ歩くか」私たちは書かなかったのだけど、ここに来て「書いておけばよかったよ〜私たちは、朝から歩いてるとアピールできたのにぃ」と思っていたら、彼も同じ事を言っていた。

2時すぎ、ゴール!!
出発する時は人もまばらでとても淋しい会場でしたが、ゴールする時はとてもたくさんの人がいて、とても大きなイベントだったんだと実感。

今日も彼にとてもほめられた。
ペースも変えずによくついてきたね〜と。

ゴールして、一度座ったら最後、ここから家までが一番つらかった。
けど、40キロを7時間ちょっと。
もしかしてマラソンも、いけるんじゃない?と2人でうぬぼれる。

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