先週くらいから、彼はネットのゲームにはまっている。
ケーブルテレビのサイト内のゲーム。
アバターも設定できるので、面白がって2人で設定した。
そしてゲームの相手と、チャットもできるようです。
先日は、オセロの相手に二番続けて負けて、もうひと勝負同じ相手とやろうとしたら
「いいんですか?」と聞かれて頭にきていた。

彼は麻雀と将棋がやりたかったのだけど、将棋は私はできないし、麻雀は人数が必要でそうそう、簡単にできるものじゃない。
ネットで麻雀って便利ですね。

夜、食事が終わると彼はいそいそとパソコンを立ち上げて麻雀を始める。
ネットのいいところは、そばで見ていていろいろ聞いても、怒られないところ。
よくないところは、きりがないところ。
昼過ぎまで、だらだらしていたら
彼の携帯にお母さんからメールが届いた。

「今から餃子を60個包むから、手伝って。あなたたちの分もあるから、いらないなら手伝わなくていいです。」

相変わらず、「今すぐ」が好きだわと思いながら、彼の実家へ。
餃子の皮3袋(24枚入り)が用意してあった。

冷蔵庫から出てきた餃子の具には、しゃもじが刺さっていてそれでかき回している。
お母さんは肉をあまり食べないので、ほぼ野菜のみ。彼は「野菜餃子だね」と何度も言っていた。

「人と会うから、にんにくを入れてないの。だから美味しくないのよ。わかってるの。」としきりに言っている。実家ではにんにくを入れない餃子を作っていたから知ってる。「にんにく入ってなくても美味しいですよ。」と言ってもちっとも聞かない。

まあ、いいか。おいしくなかった時の布石を打ってるつもりなんだろうなぁと聞き流すことに。
でも、こんどは「にんにくのすりおろしを、たれに入れれば美味しいのよ。やって御覧なさい。」攻撃にあう。
私の母だったら「わかったわよ。しつこいなぁ。」と、言ってしまうところだわよ。

私のうちでは、餃子を包むときは広告などに粉を少々まいて、一袋づつ皮を広げ、
具は目分量で袋の個数分に分けて、たねを乗せます。
一袋分の具を載せ終わったところで包んでいきます。
そうすると、具をちょうど使いきれるのです。
おばあちゃんが料理をしている時からそうしていたのですが、みんな一枚分ずつスプーンなどですくって作ってるんですね。

おかあさんに一袋づつ渡されて、自分の分を包みなさいといわれたのだけど、彼は皮を広げて、たねを置き始めました。包むのは私の係らしい。
お母さんは自分の分をスプーンでとって包んでいます。
途中で私の包んだ餃子を見て「あら丁寧に包んでるのね」とつぶやいて、自分が包んだ餃子を隠しちゃいました。隠さなくてもいいのに・・・。
48個の餃子を包み終えて、家に戻ると彼が
「NaNaちゃん、いつもの成果が出たじゃん。」
成果?
「そう、いつもたくさん包んでるから」
そう・・・・

夕食に餃子。
肉が少なかったから、48個の餃子ぺろりと食べつくしました。
いつもの餃子だと、こうはいかない。

*〜*〜*

あと・・・・
料理をする時手を使うことが多いんですけど、それって変ですか?
彼は料理に手を貸してくれる時、あまり手を使いたがりません。
お母さんが作った餃子の具を、しゃもじで混ぜていたのがちょっとびっくりだったのだけど、彼の家ではあまり料理の時に手を使っていなかったのかなと思った。他の家では餃子の具は手で、練らないのですか?
私が手を使いすぎなのかな?
もちろん、料理の前はよくよく手を洗うんですけど。
だめかしら。
やっちゃった・・・
なんか、あぶないと思いながらやってたんだよね。
こうみえて、かなりの衝撃があったのでけっこう深いと思われ。
出血もなかなか止まらなかったし。
削ったりしてしまうことはあっても、ここまでざっくり切っちゃうのはなかなか無いわ。
後からみたら、爪の1/3くらいまでざっくりだった・・・
なんだかすごくへこむ。

夕飯の後片付けは彼がやってくれた。
「Kさんて、いくつ?」
彼に急に聞かれた。
「えーと、ひとまわり違うんだと思ったけど、あれ?13違うのかな?あれ?」

「そんなに違うんだ。すごいね。」

彼の「すごい」がどこにかかっているのかよくわからないけれど、それを受けて話を続けた。

「うん、私年上の友達結構いるけど、すごいよね。こんなに年が違うのに友達でいられるって、年が上の人がすごいよね。」

「そうかな、NaNaちゃんがすごいんじゃないの?」

「ちがうでしょ。年齢を関係なく思えるのって、上の人がすごくできてるんでしょ。だって年上だから敬えって頭ごなしに思ってる人もいる中で、そんなの関係なく付き合えるんだよ。もちろん、そういう人だから敬える人なんだけどね。上の人がすごいんだよ。」

私の周りには、年下の私と親しくしてくれるすごい友人が何人もいます。
それは、私にとってはとても有難い。
私の弟も友人にはとても恵まれています。職場の先輩にも恵まれています。
それは彼にとってとても大きな財産になっています。

きょうだいで2人ともとても人に恵まれてるのはすごくうれしいことだなぁと思う。

とりあえず

2008年1月25日
一ヶ月あまりいろいろ いろいろ ありましたが
なんだか書く気になれず
でも、なんだか順番に書きたくて
ぽつりぽつりと。
トースターの掃除を怠っていて、しばらく気になりながらもしていなくて、年末には大掃除の時に一緒にやろうと思っていたのに、そのまますぎて年が明けてもさらにしばらくは「やらなきゃ」と思って過ごしていた。
朝ごはんを食べて、洗い物をした時に、ふと「トースター!」と思い立って掃除をはじめた。

ひととおり、磨いたけど、「完璧!」には程遠く
でも、まあこんなものかなとこんな感じでいいかなくらいで
「今日のところはこの辺で勘弁しといてやるか・・・」と適当なところで切り上げた。

夕方、突然チャイムがなって出てみると、お母さんが大きな箱を持って立っている。
「どうしたんですか?これなんですか?」と聞くと
「NaNaさんなんにも聞いてない?」と逆に聞き返されてしまった。
「ええ」
「もう、ちゃんと通じてないから、だからややこしいことになるのよ。もう。」後から顔を出した彼にお母さんは言う。
「とにかく話はあとから聞いて。(私に)早く持ってきてちょうだい!(彼に)」

彼がごそごそしているから何かと思ったら
トースターを動かしている。



お母さんが持っていたのはトースターの箱だった。
訳もわからず目の前でトースターの交換が行われる。

後から聞くと
自分のうちのトースターが壊れたので自分は新しいものはいらないから家のを欲しい。
けど、家もないと困るので、お母さんが新しいものを買って家で使うと言う話になっていたらしい。

もう、1ヶ月以上気になっていたトースター。
そんな話があったなんて全然知らずに、でも、ついさっき、掃除しておいて良かった〜と心から思った。
そして次に思ったのは、「鈍ってない。」

*〜*〜*

以前の職場で、とても仲良くしてくれていた先輩と、よく一緒に仕事をした。
自分の仕事のほかに、みんなでやる仕事があって、けれど他の人は忙しい時はもちろん、特に忙しくない時でも手を出さない。結局はその人と2人でやっていた。そういう仕事を一緒にやると、お互いに信頼関係ができてくる。先輩だったので私が相談することのほうがずっと多かったけれど、そのうちに私に意見を求めてくれることも増えてきた。

上司がたくさんいる職場で、誰に言ったとか、誰が言ったとか、なんて言ったとか、どういうふうに言われたとか、そういうことがとっても重要な仕事だったから、一見何の関係もないのに、実は裏で糸引いている人がいたり、全然違うことのように周ってくる仕事が、実はこっちからきた小さな仕事と密接に関係していたり、しらばっくれて違う人がボリュームの違う同じ仕事をまわしてきたり、そんなこんなのことがいっぱいあった。本当のことは仕事をしている時はなかなか表に出ないのに、一番の失敗は、必要な人に報告を怠ることだったから、ものすごく考えて、立ち振る舞った。
同じ仕事をしている責任者からの指示だけでは、ぜーんぜん足りなくて、あとから別の人にちくりといわれたことがあったので、一緒に仕事していた先輩の意見も聞いて、「必要な人」と「必要なこと」を選んでいた。

大抵はさらりとしたことだけど、重要なことほど裏の力が大きくて、ここは!というところでは鼻を利かせることはものすごく大事だった。それは、自分も人も守ることができた。
いろいろ考えて、すすめて、その中で、本当に些細なことだけど「こうしておいたほうがよくないかな?」とか「この人にこのくらいのことを伝えておかなくていいんだろうか?」ふと、そう思うことがある。
もちろん、どう言うかはそれこそじっくり考えて。
その仕事がおわってしばらく経って「あの件は実はこういうことだった」と情報が入ってきて、ふと思ってやってたことがぴったりはまっていることがとってもたくさんあった。むしろ、やっておかなきゃいけなかったということがたくさんあった。
「やっといて、言っといてよかったね〜」と心から思うことにたくさん出くわした。

その思いつきで何度救われたかわからなかった。
2人で、自分たちの勘のよさを褒めあっていた。

その勘が、まだまだ鈍ってないなぁとうれしくなった。
彼の実家は、二日にお姉ちゃんたちが子供を連れて集まる。
私は、去年から次いで二回目。

年末にお母さんと話をしに行ったときに、事前に彼に正月の集まりの時のお料理を手伝おうか?と聞いていたので、帰りがけ彼がお母さんに言ってくれた。
「二日の料理、手伝わせるけど」(手伝わせるって・・・と思ったけどまあいっか)
すると返事は
「いらない、大丈夫。」

なので、彼がお姉ちゃんたちと予定をあわせて集合する。
朝、彼が昨日のお墓参りのこと言われたら、適当に話をあわせておいてねといってきた。
「NaNaさん、昨日はお墓参りしてくれたんですよねって言ってくるはずだから、そうしたら下で待ってたとか言っといて。」と。
けど、私はウソはつきたくない。
こういったら駄目?こうは?とか、いろいろ聞いたけど、彼は「本当に下で待ってるなんて思ってないんだから、儀式みたいなもんなんだから」とそのすべての案を却下。
私が育ってきた環境の中では、「本当のことを言わないまでも、うそは言わない。余計なことは言う必要がない。」というのは大前提だったから、「本当のことは言わない」ことは得意だけど、「うそをつく」のはとっても苦手なの。
だから、彼には「なら、お母さんがそういってきたら、あなたがこたえてくれればいいんじゃないの?『下で待たせてた』って。」と聞くと、私は当てにならないと思ったのか、その案を採用することになった。私は変なこと言わなくてよくなって、安心。でも、ちょっとばかばかしい。

待ち合わせても、こんなにうまく行かないよねという見事なタイミングで、みんなが集合して会が始まった。
終わったのは六時間後。
お互いに、役割を終了した。
結局、お母さんにそんな事は聞かれませんでした。

はじまりの日

2008年1月1日
9時過ぎに役所の裏門に到着。
言われたとおり、インターホンで呼び出して中に入る。
書類を確認して受け取ってもらえた。

「あーあ、出しちゃった。」
「今なら、間違えましたって取り返せるんじゃない?」

2人で、冗談に話していたけど、なんだかちっとも冗談じゃなかった。
やれやれのきもちと、しまった!という気持ちと。

その後お墓参りに行く。
夏のお墓参りは一緒に行っていたけど、元日は初めて。
結構たくさんの人が元日に墓地に行くのね。

ちょっと意地悪して
「ここで待ってた方が良いんじゃない」と言ってみたら
「なんで?意味ないでしょ。」と。
一緒にお墓まで行く。掃除をして御花とビールを供えて
彼がお父さんと話をした後に、私も。

その後私の実家へ。
いろんな人が集まっているらしい。
途中何度も甥っ子(3歳)から電話がかかって
「NaNaちゃん?今どこ?後どれくらいで来る?」と。
12時半ころ到着したら、10時から集まってる人びとはすでに出来上がっていた。
母に役所に寄ってきたか聞かれるとみんなに
「おめでとう」を言われた。

途中、なぜだかカラオケに行こうという話になる。
彼は渋い顔をしているけど、甥っ子に「行こうよ。一緒に行きたいな」といわれて
断れる人がいるなら、会ってみたいものだ。
結局二時間みんな(弟家族と、従兄弟と私たち)でカラオケに行って、甥っ子の
「さんぽ」を5回くらい聞いて帰って来た。

滞在時間6時間くらい。
明日は、私の番。
役所に電話をかけました。
日曜祝日、いつでも出せるのは知っていたけど
確認の為。

「はい、○○○役所です」
『明日、書類を提出したいのですが、受け取ってもらえるのですか?』
「書類ってどんな書類ですか?」
『婚姻届です』
「はい、大丈夫です。裏門のところにインターホンがあるのでそこから呼び出してください。」
『時間は、ありますか?』
「基本的にはいつでもいいですけど、常識的な時間にしてもらえるとありがたいです。」
『わかりました。ありがとうございます』

切った後に妙におかしくなりました。
"常識的な時間"という表現に。

*〜*〜*

実家に忘れ物を取りに行った彼がぶつぶつ言っていた。

「まったく、昨日と言ってることが違うんだから、嫌んなっちゃうよ。」

「どうしたの?」

「明日お墓参り2人で行くんでしょって言うから、行くよって言ったら、それこそ私が立てたお墓だからNaNaさんにはお墓参りしてほしくないとか言うんだよ。まったく。」

「そうなんだ。」

「もう、昨日と言ってることが全然違うじゃないか。」

「そうだね」人の親捕まえて何だけど・・・そんな事言って彼が困ると思えないのかしら?それに、私がそのお墓を大事に思えなくなるとも考えられないんだろう。私がお墓を大事に思えなかったら、どんなことになるのか、ちょっと頭を使えばわかるだろうに。
それから、やっぱり彼と2人で話をしに行ってよかったと思った。お母さんと話をして、お母さんは自分に都合が良いように、言ってることや記憶がどんどんかわっちゃう人なんだと実感。

「下で(受付や事務所がある建物のロビーのことです。椅子や机がたくさん置いてあって、給茶機もありちょっと立ち寄れる場所です)またしておけって言うんだよ。」

「ふうん、そんな事言ったら私がお墓を大事に思えなくなるとか考えないのかしらね。言ってしまえば別に私にとっては別にどっちでもいい物だもん。あなたのお父さんが入ってるからと思うから、あなたが大事に思ってるお墓参りだから一緒に行くだけで。」

「わかってるよ。」

あっちにも、こっちにもいろいろ言われたんじゃ、彼がかわいそうだからそれでおしまいになったけど。
母に、保証人欄に記入してもらいに行く。

昨日、お母さんと話をすると伝えてあったので、ものすごく聞きたそうだった。
彼がトイレに入った時に「どうだったの?」とすかさず聞いてきたけど、簡単には説明できないのでまた今度ゆっくりと抑えてもらった。

元日は毎年、お墓参りの日。
朝、役所に寄ってお墓参りをしてその帰りに実家による約束をして、一時間くらいで後にした。

なかなか慌しい大晦日になる。
お昼過ぎ、彼がそわそわし始めた。
私とのことなら、好きなだけ長引かせるくせに、相手がお母さんだと、違うのね。この辺が変な親子関係だと思うんだけど。

入籍は1月1日。
その予定で動くので、今日お母さんに「保証人」の欄に記入してもらおうとしている。
用紙を持っていくにあたり、彼は私の欄を埋めていない(と思っている)ことが気がかりだったようで、「もって行くんだから、早く書かなくていいの?」と言い始めた。
やっぱり。書いてないと思っている。
だから、用紙を渡すと「この人、いつの間に書いたの?」とか言って。

これから行っていいか聞いて、伺うことにする。
メールをもらった時に彼に「お母さんの話が子供のことなら、私ひとりのことではないので一緒に話をしよう」と言うと、彼は気軽に了解していた。

玄関に鍵をかけているとき、彼がつぶやいた。
「NaNaちゃん、大丈夫?」
「何が?」
「NaNaちゃんは、強いね。俺なんかお母さんに呼び出されたらビビッちゃうよ」
「それは、私のママに?」
「うん、NaNaちゃんのママでもうちのお母さんでも」
「そう。」
話をするのになんで怖がるのかしらと思う。

向かっている途中で彼は急に「きっとお母さんはNaNaちゃんと話をしたいと思うんだけど。一人で来ると思ってるし、NaNaちゃんと話をしたいんだと思うよ。」とか言い出した。彼は記入してもらう必要があるから一緒に行くけど、話しをするのは別のことかもしれないと思い始めたようだった。でも、もう一度「子供の話なら私一人のことじゃないんだから、2人で話をしなくちゃ」と言うと、しぶしぶ「わかった」と言っていた。

彼の実家の玄関を開けて、声を掛けて上がる。
「あれ、君も来たの?私はNaNaさんと話がしたいのよ。でも、一緒ならそれでもいいけど。」
「う〜ん、いないほうがいいなら、上に(自分の部屋)行ってるよ。」
「あらそう。」

彼の心の中から「やっぱり」の声が聞こえて、というより、その場にいたくない雰囲気がありあり。
まあ、いいや。どんな話かわからないけど、子供の話になったら呼べばいいんだから。
そう思って、椅子に座る。

早速お母さんが切り出した。
「私が思っていることを言うけど、NaNaさんの言いたい事も後から聞くから。私は人の話に聞く耳を持っている人間よ。」

最初は、子供のこと。
子供の話になった時に、お母さんの話をさえぎって
「子供の話なら、私だけのことじゃないので。」と彼を呼んでもらった。
しかも、最初「子供」の言葉が出た時に「私とのことですか?」とかわざわざ聞く。
だって、籍も入ってないのに、「子供」「子供」言われたって・・・とずっと思っていたものですから。

そしてそのまま、次はお墓のこと。
彼は、途中で何回も口を挟もうとしたけど、まずはお母さんが言いたい事を言ったほうがいいと思って止めて、お母さんに話をしてもらった。やっぱり・・・と思って聞いていた。もう、いろいろ話があっちいったりこっちいったり、同じ話を繰り返したりしてなかなか先に進まなかったけど。

で、どう思っているの?

とついに私の番にまわしてもらった。
最初に私が言ったのは、去年の流産のこと。
仁義は通しておかないと、この先上手く話が周っていかない。
それから、籍も入ってないのに、子供の話もお墓の話もないと言いました。

すると、「夏には大安の日を伝えたり、最初から反対しているわけじゃない」というようなことを言い出した。なんだかばかばかしいなぁと思いながら「けど、今の状況があるのですから」というと、「入れればいいじゃない。」と。彼にしてみたら、この言葉があれば良いんだから、たぶんほっとしていたことだと思う。すかさず「じゃあ、入れるよ」と応えていた。

そして、籍を入れるのを前提にして話をする。
「お母さんの気持ちはよくわかりました。子供のことは、○○さん(彼のことです。もちろん。)と2人で相談して決めます。お墓のことは、○○さんがちゃんと考えて、いいいようにしてくれるとおもいますので、お母さんはご心配なさらずに。」ときっぱり言ってしまった。それしかいえないもん。

するとお母さんは彼のことをさして
「この人の父親が、ギャンブルが大好きな人だった。彼は、体型も声も体質もそっくりだから、今は違ってもいずれそうなる。その時子供は鎹になるのだから、早く子供をと思っている。」とふざけたことをいいはじめた。
これには、非常に頭にきました。
子供のためと言いながら、離婚せずにけれど、両親がそろっている時の雰囲気はあまりいいものじゃなく、子供を通して会話をしたり、橋渡しをさせたり。冗談じゃない。鎹にされる子供の気持ちを考えたことがあるのかと言いたかった。
それに、彼のことを全然わかっていない。彼には彼の理屈がある。ギャンブル好きなのは知ってるけど、ちゃんと貯金もしているし、何より彼はお家が大好きなんだもん。「今は」かもしれないけど。

冷静になろうとしてそれでも、「子供は鎹になんかならない。小さな子供のことで離婚する人もいれば、子供がいなくても添い遂げる人もいます。」と告げました。

お母さんには「NaNaさん強いわね」といわれました。「わたしなんて、なんたらかんたら」と・・・。

これ以上はもう話は必要ないかと思った絶好のタイミングに彼が「じゃあ」と用紙を差し出した。
「あら、持ってきているの?」と言いながら、お母さんは二つある「保証人」の欄のひとつに書名捺印。
「後は、そっちで書くんでしょ」と言ってペンを置いた。

最後に「あなたたちは別れるとおもうわ」とか言われてしまいました。
家に行ってから二時間が経っていた。

*〜*〜*

この後、近くに出来たステーキ屋さんに誘われて、3人で少しはやめの食事。
食事中、お母さんは
「貴女にこんなことをいうのはなんだけど、やっぱり最後は娘に看てもらいたいものよ」というから
「そりゃそうですよ。当たり前ですよ。」と激しく同意しました。
今年の終わりが迫ってきて
私の母からも、籍を入れるように言われることが多くなった。
彼が大安にやりたいなら、へそを曲げずにそうしてしまいなさいとも言われた。

そして、今年最後の大安の日。
夕飯のさなかに、母からメールがはいる。

「今日は、今年最後の大安だから、今日入れてしまいなさい。市役所に電話したら、11時くらいまでなら大丈夫だから、今からタクシーで向かいなさい。」

こんなメールが来ちゃったと彼に見せている最中今度は、電話が来た。

「メール送ったんだけど。彼に代わって。」

えっ?

「直接電話しても良かったのよ。あなたから代わってもらったほうが、彼もちょっとはびっくりしないかと思って、こっちにかけたんだから、代わって。じゃあ、いいわ。電話してきて。」

そう言って電話を切る。母には珍しく、強引。

彼に伝えると、しぶしぶだけど、電話をかけ始めた。

彼が母と話をしている。
「はい」「はい」としか言わない。

そのうち、私の携帯にメールが届いた。

彼のお母さんからだ。
「NaNaさんね 一度ゆ〜っくり お話をしたいことが有るんです 私の思いを伝えたいし 貴女のお返事も頂きたい。そのうちその機会を作ってくださいませんか 私の話の内容が貴女の意に介さなくて私を嫌うようになるならそれはそれで致し方ありません とにかく私は真剣なので 頼みますね(原文のまま)」

電話中の彼にメールを見せた。
彼の表情が曇ってつぶやく。「もう・・・」

「はい」「はい」

電話を切った彼が「もう、上手くやろうと思ったのに、全部裏目出る。どうするか2人で決めてもう一度電話してって。」

彼は今日はもう無理だと言う。
やって見ることもしないで・・・
じゃあ、いつにする?という話し合いのもと、一日に決めた。
大安じゃないけれど、元日ならこんなおめでたい日はないでしょう。

今度は、私から母に電話をかけて、伝えた。
そして、彼のお母さんから来たメールには、あさって伺うと返事をする。
彼も一緒に行くことに。

思い

2007年12月25日 二人の生活
彼のお母さんから、メールが届く。
彼に雑誌の切抜きを渡したのだけど、私が受け取っているかの確認だった。
「何ももらってないし、聞いてもいないです。」
そう返事をした。

後から彼に受信メールをみせて、返信も見せようとするとその前に、「コレだよ」と切抜きを渡された。
受け取った後で、こう返事をしたと、見せたら「なんだ、返事はしたんだ」。

切り抜きは「不妊治療」に関する記事だった。
お母さんって人は・・・・
自分で籍を入れることを反対しておいて、
こういうことをされると、
人として信用も尊敬もできなくなる。
のに。

寒かった。

2007年12月22日 二人の生活
いくら、私が今の状況に納得がいかないから、早くどうにかしてほしいと訴えても彼がなかなか動こうとしない。
自分でもどうにもできない周期に陥っているように、どうにも考えられなくなってしまった。

また、眠れない周期に入る。
いつもよりずっと早く布団に入って、彼も早めに眠ってしまった。
布団に入っても「眠れない」気分に陥ってどうにもならなくなったので、また抜け出すことにした。
とは言っても、季節が季節なので、できるだけ厚着をして外に出た。

けど・・・さむい。
前にふらふらしていた時とは気温が違いすぎる。
「あっちゃー、早まっちゃったかしら?」と思いながら、とりあえず駅に向かう。
すると駅前のマックが開いてるじゃない。閉店時間をみると、まだ一時間以上開いているらしい。
そうか、早めに布団に入ったから、コンビにしか開いていない時間じゃなかった。
安心して、コーヒーを頼んで空いている席に座って、一口コーヒーを飲んだところで、彼が現れた。
彼は何も言わずに、向いの席に座る。
私も何も言わずに、ゆっくりコーヒーを飲み、彼にも勧めた。

カップが空になったところで、2人で家に戻る。

どうしていないってわかったの?

だってトイレに行ったらNaNaちゃんいないんだもん。

どうしてあそこにいるってわかったの?

わからないよ。たくさん探しちゃったよ。

そうか・・・たぶん彼は私が出て行ったときの音で目が覚めたんだ。
私がどのくらい外にいたのかは彼は知らない。
席に座ってすぐだったのには、気がついてないんだわ。

既に

2007年12月19日 二人の生活
どうして、籍を入れないのかと、私が聞くと
彼は「俺はもう書いている」と言う。
彼は、用紙をもらってきたその日に自分の分は記入していた。
まるで、NaNaちゃんが書いてないから出せないんでょと言わんばかり。
けど、実は、私だってちゃんと記入している。
書いた後、彼が置いたまま同じように戻しているだけで。
昼過ぎに、彼が慌てだした。
「なんか、もってくるらしい」
お母さんからメールをもらったようだった。
いつものように
『へー何かしらね』」なんてのんきにしていた。
すると彼は部屋を片付けはじめたのでこちらは『?』

『なんで部屋を片付けているの?』
「なんか、NaNaちゃんとふたりにらしい」
『えっ?私も?で、なんで片付けているの?』

「来たら、上がったらって言うよ」と。
『へ?上がるんですか?そんな急に?』
「来たら、上がったらって言うよ」

『いや、急にこられても困るでしょ。』
「来たら、上がったらって言うよ」

・・・

ほどなくして、やってきたお母さんは
彼の「上がったら?」に
NaNaさんが嫌がるから私は上がらないと、言い張り
玄関先でまくし立てるようにしゃべりはじめた。

これは、あなたのお母さんからお歳暮をいただいて
私はあわてて昨日二子玉の高島屋に行ってビールを送ったんだけど
全部もってきたらあなたのお母さんの気持ちを踏みにじるようになるから
半分持ってきたの。
家の住所はNaNaさんが教えたんでしょ?あなたが教えなきゃ知らないわよね。
あなたも、もうそれなりに大きな子供がいる年なんだから、親の言うことなんて聞いてないで
ちゃんと自分で考えなさい。

箱を押し付けて帰っていった。

へ?
なんと?
今、なんと?

笑っちゃいました。
そのあと、おかしくておかしくて、何やっててもおかしくて
知らないうちに声まで出して笑っていたら

彼に
なんで笑ってるの?と聞かれて

そんな年にもなって、母親の言うことばっかり気にして、
母親の言うことばっかり聞いているのは、あんたの息子だわ。
そのことば、そっくり熨斗までつけてお返ししたいわ。

と笑っていったら、
何も言わずに、黙っちゃいました。
けど、しばらくしたら
思い出して可笑しくなって、
また笑ってしまったら、

彼もまた
なんで笑ってるの?と聞いてきて
先ほど黙った様子が、なんだか心地よい雰囲気ではなかったので
同じ事は言いたくなくて

だから・・・と言ったら察してその後言わずにすんだ。

「どっちが!」という思いじゃなくて
「良いこと言われちゃった」と思った私は、やっぱり意地悪なのかもしれない。
こたつ、ありません。
電気ファンヒーター(彼持参)が一台あるだけです。

それも11月の中頃の急に寒くなった日に
何日かつけただけで、今は暖房つけてません。

でも、かなり着込んでいます。
キャミソール・長そでのTシャツ・トレーナー・その上にもう一枚フリースを着ています。
さらに、ネックウォーマー・ハラマキ・毛糸のパンツをはき、靴下だけではなくレッグウォーマーもつけています。実は、靴下のほかにもう一枚室内履きを履こうかとも思っています。外から帰ってくると、なんだか外に行くよりも厚着をしているような感じです。

先日お母さんが届け物にきた時に、
「すごい暖かいカッコ」と笑いながら帰りました。
そうか、やっぱり明らかに厚着だよね〜と自覚しました。

こたつの変わりにブランケットをひざにかけてます。
食事の仕度をするのに火を使うと、部屋がぐっと暖かくなるのでいいなと思っています。

たぶんここが、私の実家の地域よりも暖かいからかもしれませんがしのげています。
先日彼よりも遅く帰ってきたら、彼も暖房を付けずに過ごしていたので、なんだかかわいそうになってしまいました。



どこまでいけるか、ちょっと楽しみでもあります。

知る

2007年12月6日 日々
いろいろあったけど
「暴露本」といわれる本も出たけど
ほとんどの人は なにも語らずにいた
いや 語ったかもしれないけど
それは 「知りたい」気持ちをストレートに満たすものではなかった

細切れに目にしたり 耳にしたりする情報で
なぁんとなく けど よくわかるものだとも思う

語らずにいてくれたことに
とても 感謝する

知りたくないと思っている人もたくさんいるんだろうなと思う

大友康平「尾崎豊さんの気持ち分かった」
 ロックバンド、ハウンドドッグの大友康平(51)が、前事務所からコンサート出演義務違反による債務不履行などで3214万円の損害賠償を求められている民事訴訟の口頭弁論が5日、東京地裁で行われ、大友が証人として出廷した。

うがい・手洗い

2007年12月6日 日々
ニュースでは、インフルエンザがはやっているとしきりに言っているし、
電車の中で、せきをする人が多くなったし、
今日から、うがい・手洗いを始めた。

一昨年は、お陰で風邪しらず・・・だったと思う。
去年は、なんと親不知の虫歯がしみるのでできなかったけど
その問題も解決済みなので。

一年中やればいいんだと思うけど
いつ、どのタイミングでやめるのかも
ちょっと、考えちゃうんですよね。
夜予定があって、食事がいらないことが多いのは彼ですが
たまに私に予定があって、食事の仕度ができないときもあります。
前の日に何かあたためて食べられるものを用意しようとすると

「適当にやるからいいよ。たぶんこっちも食べて帰ると思う。」

と言ってくれていた。
けど、実はいつものスーパーでお惣菜を買ってお家で食べることもあって、
そんな事が何度か続いていた。

私は一人の時も自分で適当に簡単に夕飯を作っているけど
彼が家で食事をする時に、お惣菜を買うなら出してあげないと不公平じゃない?と思った。
1回の金額は1000円に満たないけど、ちりも積もれば違ってくるしと思って
少し前から、彼が一人で食べる為に買ってくるお惣菜も、生活費の中から出すようにした。

そろそろ、忘年会があちらこちらで開催されるので私も食事を外で済ませることが増えてくる。
今回は、彼にどうするか聞くとはじめは

「それならたぶん食べてくると思う」

と言っていたけど

「そういえば出張の前だから、ゆっくり食事もできないな。家で食べるかな」

に変わった。

『これもあるし、あれもあるし、もし良かったら
野菜も切って、調味料も混ぜて炒めるだけにしておこうか?』ときくと

「うーん、いらない。せいぜい暖めるくらいしかしたくない」と。

『だったら、今日使うつもりの鍋の残りを余らして火を入れておくから、好きなものを入れてあたためたら?コレも、あれも切るだけで食べられるし今日のおかずも残ってるし。』

と提案すると

「いいね。そうする。」

お惣菜を買わずに食事するようになったら、今度からは前日に用意すれば、自分で好きに食べるようになるかもしれない。

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