日本で一番高い場所へ【3】
2008年8月8日 二人の生活 コメント (2)明らかに、ペースは落ちてます。はい。
けど、もうこれ以上は無理というペースです。
私なりに。
なんとも具合が悪く、
途中でトイレに行きたくなって
けれど、トイレなんかそこにはなくて
ついに言葉に出てしまいました。
「もう無理」
もちろん、そこにいることは出来ないし
このまま引き返すか、先に進むかしか道はないのだけど。
しばらく休んだら、少し体調が回復してきたのでもう少し頑張ってみることにする。
元祖7合目の山小屋も、8合目の山小屋も見えるので
もう8合目のほうがずっと近いことはわかるけど
急に道が険しくなってきた。
そしてついに、どうしても体調が悪くなる。
彼も、
「頭が痛いの?気持ち悪いの?なんなの?どんな体調なのかちゃんと教えて」
とちょっといらだってきた。
「私だって自分の体がどんなことになってるのか全然わからないんだもの。」
だから、途中ではいろいろ言ってたのに。
めまいがして立っていられないとか、手足の血の気が引くみたいで貧血に似てるとか
とにかく苦しいとか。
そして本当に動けないわと思って、涙が出てきてしまったら
彼は少し笑いながら、「泣きながら登ることないんだから」と。
確かにそうだよね。
ペースは遅くても、登っていればそのうちつくだろうと思ったのもある。
けど、やっぱりもう無理だわ。
途中何度も、ここで待っているから行って良いと言っても
「ここに置いては行かれない。上でも下でも山小屋のあるところじゃないと一人にはしない。」
と言われて、なら戻るよりちょっとでも上に行こうと思った。
それに、たぶん戻ったら彼は一人でも頂上までは行かれない。
けど、とにかく8合目まで行けば、彼は一人でも頂上に行かれると思う。
もうここまできたら一人で8合目まで行くから行って良いよ・・・と思いつつも言いつつも、ここで一人になったら、本当にどうしたら良いかわからなくなるなぁ・・・と不安だった。
彼が「NaNaちゃんの分の荷物を持ってあげたら、もうすぐそこに見える8合目まで行かれる?」
そりゃ荷物がなければ、頑張れるかも・・・
彼に荷物を持ってもらって、登り始めたら周りで歓声が上がる。
何かと思ったら、虹が出ていた。
少し休んだら、体調はすこし回復した。
もしかしてどうにかなるかなと思って、山小屋の人に聞く。
「頂上まであと、どれくらいですか?」
「2時間から2時間半」
う、無理だわ。私には2時間半ではたどり着けない。
彼は、私のカッパとおにぎりを私のリュックに移して
3時間で戻るからと一人で頂上へ向かった。
30分ほどすると体調が楽になってきたので、頂上まではいかれなくても
彼が頂上まで行って戻ってくる間に9合目くらいまでは行かれるかもしれない。
そう思って、立ち上がって歩き始めた。
3歩あるいて、思いとどまる。やっぱり無理だわ。
彼が一人で頂上に向かう時、1時間毎に様子を電話するかメールするからと言っていた。
しばらくして携帯に電源を入れる(富士山は電池パックの消耗が激しいと聞いていたので切っていました)
9合目到着のメールを受信した。
「9合目到着12時15分
15分休んで行くね。良いペース」
会社の人の勧めで、何合目何時に出発や到着を記録しておくと良いと聞いたのでそうしていたのだけど、彼はそれをメールでやろうとしてるんだろうなと思った。
ひとりでペンチに座っていると、周りで何人か、同じように頂上まで行かれずに待っている人がいることがわかった。私と違って、その人たちはみなかなり体調がすぐれないようだった。高山病はやっぱり下山しないと体調は回復しないらしい。
動かないと寒くなってきたので上に羽織る。
そして、日向でぽかぽかで眠くなってきた。
「9合5勺12時50分到着あとは頂上のみ」
このとき一緒に8合目に到着してからずっと体調が悪そうだったおじさんが、上に向かって出発した。
頑張れと思うけど、ちょっと無理じゃないのかな。
だんだん雲行きが怪しくなってきた。
雷が鳴っている。
ちょっとこわい。
8合目にある診療所の取材らしき人たちが、機材が帯電していると言っていたのでさらに怖くなった。
そして、雹が降ってきた。
「ついた。13時30分。
雹が降ってきた。14時から下山する。まっててね。」
登り始めて2時間。
つまらないし〜。
ここまで降りてくるのに1時間くらいかかるのかな〜。
けど、もうこれ以上は無理というペースです。
私なりに。
なんとも具合が悪く、
途中でトイレに行きたくなって
けれど、トイレなんかそこにはなくて
ついに言葉に出てしまいました。
「もう無理」
もちろん、そこにいることは出来ないし
このまま引き返すか、先に進むかしか道はないのだけど。
しばらく休んだら、少し体調が回復してきたのでもう少し頑張ってみることにする。
元祖7合目の山小屋も、8合目の山小屋も見えるので
もう8合目のほうがずっと近いことはわかるけど
急に道が険しくなってきた。
そしてついに、どうしても体調が悪くなる。
彼も、
「頭が痛いの?気持ち悪いの?なんなの?どんな体調なのかちゃんと教えて」
とちょっといらだってきた。
「私だって自分の体がどんなことになってるのか全然わからないんだもの。」
だから、途中ではいろいろ言ってたのに。
めまいがして立っていられないとか、手足の血の気が引くみたいで貧血に似てるとか
とにかく苦しいとか。
そして本当に動けないわと思って、涙が出てきてしまったら
彼は少し笑いながら、「泣きながら登ることないんだから」と。
確かにそうだよね。
ペースは遅くても、登っていればそのうちつくだろうと思ったのもある。
けど、やっぱりもう無理だわ。
途中何度も、ここで待っているから行って良いと言っても
「ここに置いては行かれない。上でも下でも山小屋のあるところじゃないと一人にはしない。」
と言われて、なら戻るよりちょっとでも上に行こうと思った。
それに、たぶん戻ったら彼は一人でも頂上までは行かれない。
けど、とにかく8合目まで行けば、彼は一人でも頂上に行かれると思う。
もうここまできたら一人で8合目まで行くから行って良いよ・・・と思いつつも言いつつも、ここで一人になったら、本当にどうしたら良いかわからなくなるなぁ・・・と不安だった。
彼が「NaNaちゃんの分の荷物を持ってあげたら、もうすぐそこに見える8合目まで行かれる?」
そりゃ荷物がなければ、頑張れるかも・・・
彼に荷物を持ってもらって、登り始めたら周りで歓声が上がる。
何かと思ったら、虹が出ていた。
少し休んだら、体調はすこし回復した。
もしかしてどうにかなるかなと思って、山小屋の人に聞く。
「頂上まであと、どれくらいですか?」
「2時間から2時間半」
う、無理だわ。私には2時間半ではたどり着けない。
彼は、私のカッパとおにぎりを私のリュックに移して
3時間で戻るからと一人で頂上へ向かった。
30分ほどすると体調が楽になってきたので、頂上まではいかれなくても
彼が頂上まで行って戻ってくる間に9合目くらいまでは行かれるかもしれない。
そう思って、立ち上がって歩き始めた。
3歩あるいて、思いとどまる。やっぱり無理だわ。
彼が一人で頂上に向かう時、1時間毎に様子を電話するかメールするからと言っていた。
しばらくして携帯に電源を入れる(富士山は電池パックの消耗が激しいと聞いていたので切っていました)
9合目到着のメールを受信した。
「9合目到着12時15分
15分休んで行くね。良いペース」
会社の人の勧めで、何合目何時に出発や到着を記録しておくと良いと聞いたのでそうしていたのだけど、彼はそれをメールでやろうとしてるんだろうなと思った。
ひとりでペンチに座っていると、周りで何人か、同じように頂上まで行かれずに待っている人がいることがわかった。私と違って、その人たちはみなかなり体調がすぐれないようだった。高山病はやっぱり下山しないと体調は回復しないらしい。
動かないと寒くなってきたので上に羽織る。
そして、日向でぽかぽかで眠くなってきた。
「9合5勺12時50分到着あとは頂上のみ」
このとき一緒に8合目に到着してからずっと体調が悪そうだったおじさんが、上に向かって出発した。
頑張れと思うけど、ちょっと無理じゃないのかな。
だんだん雲行きが怪しくなってきた。
雷が鳴っている。
ちょっとこわい。
8合目にある診療所の取材らしき人たちが、機材が帯電していると言っていたのでさらに怖くなった。
そして、雹が降ってきた。
「ついた。13時30分。
雹が降ってきた。14時から下山する。まっててね。」
登り始めて2時間。
つまらないし〜。
ここまで降りてくるのに1時間くらいかかるのかな〜。
コメント
真剣に読んでいたのに「笑って」しまったわ(笑
私の彼も同じこと言いそう(笑
でもでも、私は絶対挑戦しないけど、、、(ポリポリっ(笑
言われて自分でも笑っちゃいました。
せっかくなので来年もう一度チャレンジするかも。
彼は8合目で待ってるって言ってます。