今年の終わりが迫ってきて
私の母からも、籍を入れるように言われることが多くなった。
彼が大安にやりたいなら、へそを曲げずにそうしてしまいなさいとも言われた。

そして、今年最後の大安の日。
夕飯のさなかに、母からメールがはいる。

「今日は、今年最後の大安だから、今日入れてしまいなさい。市役所に電話したら、11時くらいまでなら大丈夫だから、今からタクシーで向かいなさい。」

こんなメールが来ちゃったと彼に見せている最中今度は、電話が来た。

「メール送ったんだけど。彼に代わって。」

えっ?

「直接電話しても良かったのよ。あなたから代わってもらったほうが、彼もちょっとはびっくりしないかと思って、こっちにかけたんだから、代わって。じゃあ、いいわ。電話してきて。」

そう言って電話を切る。母には珍しく、強引。

彼に伝えると、しぶしぶだけど、電話をかけ始めた。

彼が母と話をしている。
「はい」「はい」としか言わない。

そのうち、私の携帯にメールが届いた。

彼のお母さんからだ。
「NaNaさんね 一度ゆ〜っくり お話をしたいことが有るんです 私の思いを伝えたいし 貴女のお返事も頂きたい。そのうちその機会を作ってくださいませんか 私の話の内容が貴女の意に介さなくて私を嫌うようになるならそれはそれで致し方ありません とにかく私は真剣なので 頼みますね(原文のまま)」

電話中の彼にメールを見せた。
彼の表情が曇ってつぶやく。「もう・・・」

「はい」「はい」

電話を切った彼が「もう、上手くやろうと思ったのに、全部裏目出る。どうするか2人で決めてもう一度電話してって。」

彼は今日はもう無理だと言う。
やって見ることもしないで・・・
じゃあ、いつにする?という話し合いのもと、一日に決めた。
大安じゃないけれど、元日ならこんなおめでたい日はないでしょう。

今度は、私から母に電話をかけて、伝えた。
そして、彼のお母さんから来たメールには、あさって伺うと返事をする。
彼も一緒に行くことに。

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