昨日仕事から帰ったら、母から封書が届いていた。
私宛にきた手紙を同封してあり、母からは一筆せんで手紙が入っていた。
届いたと電話をしたので、その時に入籍が延びるかもしれないと伝えた。
それを伝えたかっただけだったけど、母は、いろいろ言っていた。母が考えていることは私はよくわかるし、私も考えていること。けど一番根底に彼を好きな気持ちがあるので、線を引くみたいに割り切ったりできない。あんまり繰り返しのことになってきたので、食事の仕度をしなくちゃいけないからと、慌てたように電話を切った。
自分の思いを吐き出してしまったと後悔した。

食事中に彼と話をした。
お母さんのこと。
彼はどう考えたのか。
「いろいろ考えて仕事にならないよ」そう言っていた。
結論はでない。
でる訳ない。

途中でお母さんから電話が入って、頂き物のおすそ分けを彼がもらってきたので、お礼のメールを入れておいた。

しばらくして、私の携帯にメールが入った。
母からだった。
彼の前だったけど、読んでいるうちに涙が出てきた。
すると彼はびっくりして
「みせてくれないの?」と聞いてきた。
「大丈夫」と答えても
「大丈夫じゃないじゃない」と引き下がらない。
これはきっと、彼はお母さんからのメールと勘違いしていると思って、私の母からだから心配しなくていいと、subjectをみせていったら納得してくれたけど、内容は知りたいようだった。

そのあと、食事の片づけをしているうちにまた涙が出てきた。
彼は泣いてるの?と様子を見にきたけど、あんまり大泣きしているから退散していった。
そのままシャワーを浴びに行ってお風呂場でもたくさん泣いた。
まだまだこうやって心配をかけるていることに、とても心が痛かった。

*〜*〜*

今朝、また彼に話をした。

あなたはなぜ、お母さんに「報告」じゃなくて「お伺い」に行くの?

「家」のことだから。

「家」って何?

どういうこと?

守っていかなくちゃいけない家ってお墓のことじゃないの?

それだけじゃないでしょ?

じゃあ、何?○○家には、守る家訓とかあるの?

そうじゃなくて、家族でしょ?NaNaちゃんも含めてだよ。

あなたは「家」って言うけどお母さんの戸籍を出て、新しい戸籍を二人で作るんだよ。

わかってるよ。

あなたと私と2人でここに家庭を作って、2人でお母さんを守るんじゃないの?

そうだよ

家に入るって言ったって、三人で手を繋いでやっていくんじゃなくて、あなたと私が2人でお母さんや私の母を守っていくんじゃないの?

そうだよ

でも、あなたのやってることは、お母さんが私たちが作ろうとしている家庭の土台を壊すことを手伝っているじゃない。

どういうことか、わからないな

そう、弟もだけど彼もたとえ話が通じない。NaNa語だからかな。

お母さんは、私たちの土台を壊そうとしているのは、わかる?

わかるよ。

そう、それはわかっているのよね。
私に彼を盗られると思って、嫉妬して邪魔しようとしていることはわかっているの。

あなたのやっていることは、私たちがここに作ろうとしている家の土台を壊す道具を貸しているのよ。

道具って何?

二人で決めたことをお伺いを立てにいくこと

・・・・・・

彼はお母さんも含めてみんなが「良かれと思って言っている」と思っている。そりゃ、「自分のしたいようにしたい」だけだと思っていても、「あんたの為を思って」と枕詞がついていれば「お母さんなりに良かれと思って」言ってくるんだと思いたいんだろう。けど、もう、ああなってしまっては自分の立場を守るためだけに言っているのだ。男性にはわかりにくいのかもしれない。弟も祖母のそういうところは全くわからなくて、母と私が祖母をいじめているようにしか見えなかったらしいから。
「親の言うことを聞きなさい」と言って育てられた彼を、どうやったらお母さんに相談しないで決定できるようになるのかはわからない。
お母さんがいなくなったら、あなたは誰に相談するのかしらね。
本当の親は早く自分の足で立って、自分の足で立ってもちゃんとした判断ができる人間を育てるんだということに気がついてほしい。残念ながら彼のお母さんは自分の言うことを聞く人間を育ててしまった。
親はいつか先にいなくなるのに。

彼にはとても気分のいいことではないのはわかっているので、できれば避けたかったけど、このまま行ってももしかしたらもう、私は納得がいかないかもしれないから、思い切って昨日の本を渡した。
「一緒に読んでほしい本がある」と言って。
「あなたには実は『毒になる親』と言う本のほうを読んでほしいんだけど、それはすぐ手元に来なかったから」と添えて。
彼に伝わるかは、わからない。
私の結びの一番になるかもしれない。

お化粧をしようとして気がついた。
目、一重になっちゃってます。

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