遭遇

2007年6月13日 二人の生活
ここに引っ越してきて、何日目かの夜。
玄関の扉から、招かれざる客が大胆にも侵入して来た。
ヤツの息の根を止めることに、私の迷いはないけれどこの時ヤツは私の手の届かないところにいた。
彼にその処遇を頼んだら、なんと、外に出してしまった。
昼間のクモじゃないんだから、逃がさないでよ〜と思ったけれど仕方ない。

翌日彼の靴の下から、つぶれた死骸を発見してがっかりした。
また、侵入して来てたんだ・・・。

でも、それ以来全く見なかったので安心していた。
ちょっと気が緩んでいたのは確かです。
ビールの空き缶を、翌日捨てようとキッチンにおいて置いたので。
夜中、キッチンを通ったらそこで遭遇!
叩くものを手にしていたら、その隙にヤツの姿は見えなくなっていた。

仕方ない・・・

電気を消して、退避。
しばらくしてキッチンに戻って電気をつけたら、またそこにいた。
懲りずに同じことを繰り返す。
三度目はなかった。

私はとてもがっかり。
夕飯中に「最近見なくなった」と話をしていた矢先の出来事だったから。

「NaNaちゃん落ち込んでるの?」

うん、やられたよ〜。ビールの空き缶はいちばんのご馳走なの解っているのに放置しちゃって。

「がっかり?」

がっかりだよ〜。食べるものや、生ごみは外に置かないようにしているのに。

「そうだね。でも、こういう建物は仕方ないよ。うちだけじゃなくて、両隣も上もいるんだから。どっかにいるよ。」

食べるものは外に置かないようにしているのはわかっているんだと思った。しかも慰めてくれた。この時のがっかりが、とても伝わったのか、今までは夜に家の外に空き缶を捨てに行くことをあんまりよく思っていなくて、「今外に出ることないよ」と言っていたのが、お願いするとやってくれるようになった。

それからは、まだ遭遇していない。
家にはヤツ等のご馳走はないはずなの。

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