午後6時50分メールが届いた
「今○○駅、電車に乗った」

おっっ早い。
会社から1時間、もう駅ということは、7時半過ぎには帰るかな?
彼が帰る前にお風呂には入れない。

「お疲れさま。了解です。ありがとう。」

しばらくして再び受信

「乗り換えて急行に乗った」

やっぱり、早いわね。
あと20分くらいで到着かな?

*〜*〜*

最初の日に「もう少しで出る」「出た」「乗った」「乗り換えた」と事細かに報告してくれた彼も、その翌日から連絡が急激に減った。
食事の仕度をするのに、時間がわかるととてもありがたいので、よろしくと伝えたら、ちゃんとメールしてくれるようになった。
残業が長引くときも、メールをくれる。
「まだ会議が終わらない。やっと最終項目まできた。8時にはでられそうかも。」
そんなときにはもちろん、先にさっぱりさせてもらったりする。
時間がわかるととってもありがたい。

*〜*〜*

今日は食事が済んで、先にお風呂に入らせてもらった。
途中で彼が入ってきて、先に私が出る。
なんだか忙しいシャワータイムですが。

自分のシャワーが済むと、彼はお風呂の水気を取ってきてくれる。凝り性の彼がやると、本当にキレイに水気がない。
今日は私はそれをやるのが嫌で、先に入らせてもらった。
終わって、やれやれと部屋に戻ってきた彼に、声を掛けた。

「どうもありがとう。」

すると返ってきた言葉は

「いつもやってる」だった。

「しってる。いつもやってくれてる。いつもやってるから、「ありがとう」って言わなくて良いわけじゃないよ。」

「そうか」

今度は、いつもやってることにこそ、「あたりまえ」じゃなくて「ありがとう」が大事なことを伝えなきゃ。毎日やるって大変なことだよ。終わりがないんだから。
ご飯の仕度にしても、おトイレ掃除にしても、お風呂掃除にしても、「あたりまえ」じゃない。
彼が帰るときにメールをくれるのだって、ちょうど良く食事をしたいなら「あたりまえ」なわけじゃない。
仕事をしていることも、みんながやっていることだけど「ありがとう」なこと。
と、私は思うの。

自分がやってることは「あたりまえ」かもしれないけれど、人がやってることは「あたりまえ」はやめようよ。どんなことも「ありがとう」にしようよ。

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