生きる力

2007年5月16日 日々
初めて仕事を探すとき、卒業後の進路を考えたとき、私には絶対に譲れないことがあった。
お金を商売にしているところには、入らない。それは銀行も含めて。

最近消○者金融についての本を読んだ。
ここ何年か、CMの影響でずいぶんイメージを変えたように見えた業界だったけれど
業務停止命令が出るなど、本来の姿が変ったわけではなかったこともわかっていた上で
「やっぱり」という印象を受けた。
その本には「合法的なローン」が多重債務者を作っていると書いてあった。
その内容がどこまで真実かはわからないけれど、私の中でひとつだけ確信したのは
最初に仕事を探すときに、絶対に嫌だと思った会社の中に銀行を入れていたことは
あながち間違っていなかったと思ったこと。

上手くいえないけれど、蛍が水を選ぶように、私には絶対に交われない水だったと思った。

そして、その本の中では、借金をするのに何にも心が動かない人がいる。
私は小心者なので、自分で持っていないお金を使うことは絶対にできない。
大きな住宅ローンとかは、きっと「家賃だと思おう」とかいろんな理由を考えて頑張るんだろうなと。
もちろん、クレジットカードは持っているけれど私の意識の中では
私のお財布の別の口。
先に入る予定のお金を使うのではなくて、あくまでも手持ちの現金が無いから
銀行に行く間にカードで支払いの感覚でしかない。
だから、借金を重ねる人の気持ちがまったくわからない。

前にも書いた、ほかの人の人生を読むことを今でも続けている。
最近借金をしている人のブログを読んだ。
文字の中から、本の中で借金を繰り返す人と同じ空気を感じて、その人の人生に
思いをはせることができなかった。

というようなことを彼に話したら
ネットの世界は虚実が入り混じっているから、すべて本当のことが書いてあると思ったらだめだという。
ブログだって、本当のことが書いてあるかどうかはわからないんだからと。
第一、自分の日記をネット上に公開するってその発想がわからないとも。

(そう言われてしまったら・・・ここを見つかっちゃったらやだな、と思ってしまいました。うっっ)

全部本当のことだなんて思ってないけど、ただ、私が読んでいるブログは、そういう問題があることをたくさんの人に知ってもらいたいと思っていて、そして、同じ思いをしている人に被害者なんだと気付いてもらいたい気持ちがあったり、自分ひとりで抱えていられなくて、けれどどこにも吐き出せないでいる人が、書いているみたいだよ。と言ってみたら

「NaNaちゃんは、もっと疑うことを覚えたほうがいいよ」と言われた。

そうかもしれないね。
そのときはそういって話が終わった。

しばらくして、リンクをたどってブログを読んでいるうち
とってもへんなブログにたどり着いた。
内容的には今までのものと変わりないけれど、雰囲気がぜんぜん違う。
このブログの内容はなんだか、嫌な気持ちを呼び起こす。
私が今まで読んでいたものと、意図が違っている気がした。
けれど、そのブログが本当のことか、ウソなのかはわからない。
失礼にも私が作られた内容な感じただけで、本当のことなのかもしれない。
そしてブログの内容が本当かウソかなんて、もともとどうでもいいこと。
そこから私が何を感じるか、どう考えるかの元になるだけ。

ただ、そういう感じる空気とか雰囲気とか、水とか
心地よく感じる、近づきたくないと思う、一緒にいちゃいけないと心のどこかで警報が鳴る
そういうことが、きっと生きていく上で大事な力なんじゃないかと思った。

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