11時頃机に向かって仕事をしているであろう彼に電話を入れます。
用件は「今日は何時にどこで待ち合わせるかについて」

ところが、女性の声で「ただいま電話に出られません」とか言うじゃないですか。
トイレにでも行ってるのかしら?タイミングが悪いのね。と思ってました。
すぐにでもかけなおしてくるのかと思えば、1時間経ってもかかってきません。
いくらなんでも、昼だから休んでいるに違いないと思って、もう一度かけましたが、同じ事です。
どういうことかしら。なんなのかしら。

しばらく、部屋を出ていたら、私が電話をした2分後くらいに彼から電話があったようでした。
何度か着信があって、それでも私が出なかったので、メールも届いていました。

「ごめーん、セミナーで◇◇◇にいます。終わるのが16時50分」
・・・・。
先日のメールで「14日は仕事です」と言われたので、てっきり会社でたまった仕事を片付けるつもりなのかと思いましたよ。どおりで、車で行くなんて考えなかったはずですわ。
とりあえず適当に出発しました。
ナビの目的地は、本日泊まる予定の場所。
高速を使わないなら、家から彼の家の近くを通っていくようです。
土曜日の夕方、車は徐々に混み始めています。

4時半過ぎ彼から着信がありました。
やれやれ。

「今終わった。今どこ?運転中?」
「運転中、高速使わないならあなたのうちの近くを通るみたいだから向かってるけど、いつもの道のこのあたりです。混み始めてる」(「行間」に書いたように、私には「何で車で行かなきゃならないの?!」という想いがあるので、ちょっと不機嫌)

「おっっ怒ってる、怒ってる。で、どんなルートでくるの?」

私としては、こういう話は前日に終わらせたいところだったんです。
だって、初めて通る道だし、どこで彼と待ち合わせるかとか、大事なことだと思うのよ。

「え〜わからないよ。246をつかうみたいだけど。」

「あー、そう。246は混むから駒沢通りに入るのが良いんだけどね。」

「え〜じゃあどうやって駒沢通りに入るの?」

「一度246には入らないといけないか・・・どっかで右に行けば、入れるよ。こっちはどうすれば良い?地下鉄に入ると、つながらなくなっちゃうからなぁ。一応JRで向かうね、あとはメールすれば良いか」

「私、知らない道に入るから、メールできるかわからないよ〜」

「うん、まあとにかくJRにのるから」

も〜昨日のうちにどこにいるか教えてくれれば、ルートだって前もって設定できたのに。
と、私はさらに不機嫌になりましたが、キーワードは「駒沢通り」。
幸いにも一本道が混んでてだらだら運転。
どうしたら駒沢通りに行かれるのか検討しました。
ナビの地図は渋滞の黄色マークと赤マークが徐々に侵食始めていました。
調べるうち、見知った道が駒沢通りに近づけると判明。
だとすると、JRの駅ではどこが便利か・・・がんばれば・・・

信号で止まれたのでメールを送りました。
「目黒でお願いします」
「目黒だね了解。気をつけて運転してね。」

渋滞を回避して順調に進んでいると、電話がかかってきた。
・・・運転中なんですけど。

でも、ここで私が駒沢通りを目指していることを伝えたら、目黒でなくて東横線の駅に移動してくれることになった。たぶん、中目黒で大丈夫と伝えて電話を切った。

ほどなくしてメールをおくる。
「駒沢通り入った」
時間がないから簡潔メール。

「もうすぐだね。TOKYOの番組なんだっけ?あれみたいで面白い!!まもなく中目黒。一度降りる。次の指示は?」

なんだこりゃ。完全に遊んでるわ〜私は結構必死なのに。

でも、次の指示を待っているようなので
「祐天寺は?」

また電話がかかってくる。
中目黒で下車したので、電話ができるようになったらしい。
駒沢公園を通過したのか、もう一つ二つ移動できるけど、祐天寺で良いのか、ということだったけど何しろ駅を認識するのに時間がかかるから、祐天寺でお願いした。このときまだ駒沢公園は通過していなかったけど、運転に必要な状況の認識とナビとメールと電話に必死で、周りの景色には意識がいかないから通過したのかしないのか、言えなかった。
けど、合流地点もはっきりしたし、余裕ができてしばらく走ると公園を通過したのがわかった。

「駒沢公園通過しました」
メールを送ると着信が。
だから、運転中なんだってば!

祐天寺の改札を抜けて良いかの確認だった。
良いです。できれば駒沢通りまで出てきてくれるとうれしいけど、わからないならそこにいてほしいというだけ言って切った。

5分も経たずに駅へ向かう道に入る。
この道は、歩道と車道の区別もなく、歩行者も車がいるからといって避けるわけでもない。
あぶないみちだなぁと思いながら駅に向かってたら、突然すぐ前で手をあげている人を発見。
彼だった。

私は緊張の連続の運転の最後が歩行者の攻撃だったので、もう限界。
彼に運転席に乗り込んでもらって、脱力感に浸っている私の脇で、彼は大興奮!

「あのTOKYOの番組なんだっけ?」

「鉄○DASHね・・・」

「そうそう、それみたいだったの。すごく面白かったの!!」

彼は相当楽しんだらしい・・・。またやりたい!!ぐらいの勢い。
そして、私はあまりの脱力感から、「なんで車で!!」っていう気持ちさえも薄れてました。

コメント

シマリス
2007年4月20日14:30

くすくすくす

もう一つ。脳はいかようにも書き換えが可能です。そしてその書き換えは喜怒哀楽の感情が伴うと、アッサリ書き換えられる。らしいですよ。楽しい感情がとても大事なの。楽しい感情を基本に物事の大枠をリフレームして見直してみたら?
そう思うと、それまでの経緯は楽しい事のために必要なエッセンスだったと思えるのでは?

NaNa
NaNa
2007年4月23日16:23

シマリスさん

ありがとうございます。
ですね。
それに、たぶん言葉にするとそれももっとあっさり、出来上がっちゃうんじゃないのかなとも思います。面白かったねぇって最後に言うだけで、気持ちがついてくる気がします。