ごあいさつ

2004年11月7日 舞台裏
公演をするにあたって、いろんな人の力をお借りする。
自分で作れない衣装を作ってもらったり、
場所取りを手伝ってもらったり、
じっさい子供のママたちにまで そのほかいろんなことで、
とってもお世話になります。
最近そういった方たちが頻繁にスタジオに出入りしていて、
初めてスタジオに顔を出してくださったときには、
その場にいる人たち全員でご挨拶をします。

「衣装をつくってくれる方ですよ」
「よろしくお願いします」

「○○ちゃんのママですよ。
 いろんなことをたくさんしてくれます。」
「よろしくお願いします」

ごあいさつも、公演も初めてやる子たちは、
そこで、先生に怒られるのです。

「それはよろしくお願いしますのご挨拶ではないですよ。
 相手の人よりもたくさん頭を下げなさい。
 これから、もっとたくさんのお手伝いしてくれる人に
 ご挨拶しますけれど、そのご挨拶ではだめです。
 あなたたちがこれから生きて行く中でも
 とっても大事なことよ


このあとは、劇場に入ったときに「返事をしなさい」と言われるんだ。
スタジオでやってるときは、
振り向いたり目と目で会話が出来るから、
先生もそれほど気になっていないのですが、
劇場にはいると、本当に聞こえているのか、
通じているのかが全く分からなくなるから、そこで言われる。

「呼ばれたら返事をしなさい。」
「わかったら返事をしなさい」

こういうときに思い出す。
そう、習いごとってこういう「しつけ」みたいなことも教わるんだよね。

私は小学校3年生のときに市の教育センターの林間学校に参加して
その三日間で教わった今でも思い出す強烈なことが「返事」だった。

「呼ばれたらまず、返事をしなさい。」

そのときに、つけてもらった習慣は、今でも身についている。
病院や銀行で名前を呼ばれても、返事しちゃうもん。
返事をしている人はとても少ないけれど、年配の方が多いかな。
だから余計に大事なことなんだと気づかされる。

たぶん、これがお家と学校だけじゃなくて、
何がしかのお金と引き換えられた習い事の
いいところの一つなんだと思った。

「ごあいさつ」で、これが「習い事」なんだと思い出させられました。

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