先生の孤独

2004年10月18日 舞台裏
はやくも、Studioは緊張に包まれています。
始動してから時間が経っていないので、「早くも」という表現だけれど、実はもう三ヶ月前をきっているのでちっとも早くない。
まとめ役をかってくれた のりりん は、前回のときは わりと外側にいた子だったけれど
そのときまとめ役をやっていた子が ひたすら先生に怒られていたのを見ていたためか
「たくさん怒られます」と言いながらがんばってくれている。
そう、先生の身近でいちばん怒られ役。大変な役。

練習の場所取りに奔走してくれている人もいる。
その人がいないと練習にならない。

子供のクラスのアシスタントに入っている人もいるし。

私は今は 振りもみんなに追いつくのが精一杯。
今のうちに固められるところを固めておかないと、会計係は後半大変になってくる。

でも、いちばん大変なのは先生。
もちろん、先生がいなくちゃ成り立たないのもありますが、
みんなの目の前でのりりんを怒ったりすると、
のりりんに同情的な人がたくさん出てきて。孤独に拍車がかかる。
前回の発表会のときももそうだった。
前回はものすごい修羅場になったときに、私は三週間くらい仕事で缶詰になっていて全てが終わったあと、げっそりした顔をしてひょっこりみんなの前に出た。
みんなが「NaNaさんがいない間、大変なことがあったんだよ」とそれぞれに言われて、「NaNaちゃんはいっつも大変なときにはいなくてのんきなんだ」と先生にも言われていた。
でも、実はそのとき、仕事で缶詰になりながらも、先生の話を真夜中何時間も聞いた。
もう、何日も徹夜で少しの時間も惜しいときに、そんなことをやっていたのを、誰も知らない。

私が、先生とのパイプ役なんだとみんなが思っていて、
今回のこの緊張感のなか、すがるように見つめてくる。
みんな勘違いしていて、この前は離してくれなかった。
でも、先生の話を聞くことしかできない。
私は今までそれしかしていない。

たぶん今、先生はとても孤独に戦っていると思う。

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