「めぐちゃん紹介して」

一緒に踊っている中学生のめぐちゃんがかわいいと彼に話たら言われた。

「発表会のとき紹介してくれる?中学生良いなぁ〜。
もう、何でも教えてあげちゃう。」

あら・・変なおじさんになってるよと思いながら聞いた。
「なに教えてあげるの?」

「世の中のあらゆることを」

・・・もう・・・・本当におやじの発言になってしまっている・・・
「こんな危ないおじさんにあんなかわいい子を紹介なんかできません。」

そう言うと驚いた声で

「ほんとに危ないと思ってるでしょう。信じてないの?」

「うん」

更に声が高くなって
「うん?うんなの?」

ほんとうは、信じている。
彼は私に一途であることを望んでいるのと同じくらい自分もそう。
出張に行っても、食事のあとに行くのはパチンコ屋さんだと思うし、
女の子と一緒にお酒が飲めるところには興味がない。
一緒にいるときやたら女の子に目が行くけれど
きっと私の反応を面白がっているだけなんだと思うし
一緒じゃないときは目も行かないんじゃないかな。

で、ちょっと聞いてみた

「私は信用してもらってるんだよね」

このときの彼は、本当に思いもよらなかった言葉だったらしく、驚いた顔をした。
ぎょっとした表情だった。
彼の反応に、あわてたのは私の方で。

「わたしのこんなで、信用してないわけないよね。」

もう、わけがわからない。
彼に対する私の様子に、何の疑いも持つわけないよねと。

「女の子はわからないよね。こわいよね。」

彼の口からそんな言葉が出てきた。
私はいけない言葉を口にしちゃったのかしら?

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