彼は、私にとって今までにないくらい甘えさせてくれる人。
私は、子供時からとても人肌恋しくて、人に触れているのが大好きだった。

周りの友達にいきなり触れたりするのって変だから、出来ないし
周りの人から、私はそんなふうには思われていなかった。
らしい。
もちろん人前で、いちゃいちゃするになんて、私は出来なかったし。

でも、彼とは出来る。彼には出来る。

子供が、どんなに汚くなっても大好きなぬいぐるみをもっているみたいに。
まっくろなタオルを手放せないみたいに。
私は人肌が大好き。
とにかく、触れていたい。

彼に、彼が好きなところをいろいろ挙げていたとき。

『甘えさせてくれるから』

といったら、彼はとても驚いていた。

「甘えてるの?」

その言い方が、甘え方が足りないみたいに聞こえたので逆に聞き返した。

『甘えてない?』

「うん 甘えてるの?」

『うん。甘えてられてない?』

「うん。けど、甘えてるって、そう思ってるのは大事だよ。」

なんか、物足りなかったのかなと
もっともっと甘えていいのかなと思った。
これ以上は、私もちょっとだらだらしちゃうなって思って聞いた。

『甘えられるの好き?』

「ううん、嫌い」

耳を疑った。嫌いなの?嫌いなの?
私の最大限の甘えが、甘えられ嫌いの彼には、甘えてると映ってない。
そっか、そんなところでもきっと、彼と私はバランスが良いんだ。

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