朝、会うなり彼は言った。
「お誕生日のディナーは今度、別にやるからね。」
だから今日はふつうにファミレスでお食事。

ご飯の最中に、またもや催促。
「お祝いは何かな〜?」
やっぱり、何が欲しいの?って聞くから、私もおんなじ答え。
ぜんぜんわかんないって〜、本当に何回おんなじ会話をしたら気が済むのかしら。私たちってば。
それでも、私が「何が出てくるのかな〜」と言ったところで彼は
言ってくれた。

「本当に、今日はないよ。だって、サイズわからないし。」

そう、私がほしいもの。
そうだよね。わからないよね。

「何が欲しいか、言ってくれないし。」って付け足したりしたけど私の緩んだ顔に、とぼけるのもあきらめたみたいだった。
「だって、いっしょに選んだほうがいいよ。こんなのって思うんじゃ嫌じゃない?」

うん、うん。
「たとえば、バックだったらさ同じ形でもこんな色とか、思うんじゃさ。」ってまだちょっとがんばってるけれど。

でも、その前に彼はしばらくすごく忙しくなるって話をしているから、お買い物はまだまださきになるみたい。
そのうち、彼のお誕生日が来て、「いっしょになっちゃったりしてね。」って言われた。

いいよ。私はそれでもいいよ。

コメント