ネクタイ

2004年4月5日
週末のデート、彼は仕事帰りだった。
スーツではないけれど、ちゃんとネクタイも締めていてサラリーマンの彼にはあまり会えないので、新鮮でどきどきします。

彼にちょっと聞いてみた。
「ネクタイは自分で選ぶの?」
『そうだよ。』
「そうなんだ。もらったりしないの?」
『だって、くれないし。』
「へ?わたし?」
『そうだよ。くれないし。』
「だって、私ネクタイってわからないんだもの」
『ふーん。』
なんか、ちょっとこそばゆい気持ちでした。
ほしいと思ってるのかなと思った。
でないとくれないなんて思わないかなと。

*〜*〜*

でも、実は私ネクタイってまったくわからないんです。
そして、「趣味の悪いネクタイしているよね」
この言葉がとてもこわいです。
色やデザインについてぜんぜんわからないんだもの。
はじめてアルバイトしたのは紳士服のお店だった。ジーンズ売り場にいたのが二年、そのあとは紳士服の売り場のレジに変わった。レジのすぐ近くにネクタイが置いてある。

たまに販売員さんが言うんです
「趣味の悪いネクタイだよね。」
それが、私にはぜんぜんわからなくて。
「そうだよ、このストライブどうなの?」とか言うわけですよ。
そりゃあ、すごい色の取り合わせだと思いますけれど、この太さもなかなか貫禄あるなあと思いますけれど、それはそれなのかと、そういうデザインなのかと。

また時々言われるんです「これいいネクタイだよね」
それまた私にはぜんぜんわからなくて。
色はなかなかきれいなブルーだなと思いますけれど、それはそういうデザインなんだと。

さらにときどき
「なんか、ぱっとしないネクタイだねこりゃ。」なんていわれちゃったりして。
ぱっとしない?ぱっとしないって?
たしかにさぁ・・・けれど、そういうデザインになっているのでしょう。
お客さんが「ネクタイ選んでよ」とか言ってきた日にはどうしていいかわからんですよ。

私の結論は、自分で着ないものはわからない。
だから、ネクタイを理解するなんて絶対に無理。

それでも、クリスマスやバレンタインや彼のお誕生日の頃になると、ネクタイ売り場に足を踏み入れたりしてみるのですが、散々うろうろして、やっぱりわからないなときめて売り場を後にするのです。

こんど、ちょっと選んでみよう。
でも、あんまりスーツ姿見てないから、ますます本当にわからなくてきっと又帰ってきちゃいそうです。

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