人柄

2004年3月22日
文字って、その人と人柄が出ている気がします。

出版社にいたとき、私の仕事は編集の方の自筆の文字を多く見る仕事だったので、そのうちに文字だけで誰の書類かわかるようになりました。私にはどの人も、その人らしい文字を書いているように感じていました。
達筆なわけではないんだけれどなんだか素敵な文字だったり、乱暴だったり、やけに子供っぽかったり、とても読みやすかったり。

そういえば、大学のとき教授が書く字がぜんぜん読めなくて、みんなでひそひそ・・・「なんて書いてある?」なんて。でもそれも不思議な事に半年もたつとその字の読解力がついてきて、誰も聞かなくなるんですよね。たまに初めて出てくる言葉だったりすると、同じ事繰り返すんですけれど。

書く字をみて印象とのちがいに驚く事ってありませんか?
身体は大きいのに、やけにちっちぁい字だったり、その逆とか。
すごく神経質そうに見えて、枠からはみ出すような大胆な字だったり。

私は「書きなれてる感じの字を書く」といわれます。
あと、前に書いてある字に似ちゃうんです。
だから、人と同じノートとか使うとどこで書き手が変わったのかわかりません。
だんだん私の字になってきちゃうんですけど。
色で言う「グラデーション」みたいにすこぉしずつ変わっていくんです。

最近は人の手書きの文字を見ることが少なくなったので、ちょっと寂しいです。


そして、文章も一緒ですね。
文章って人柄が、とてもでてくる。
いろんな方の日記を読ませてもらって、一度にたくさん読んだり、時間をかけて毎日楽しみにしていたりですが、その人がだんだん私の中で形作られています。
あ〜こんなところがあるんだ、こんな風に考えるんだ、こんな人なのかな。

私の日記を読んでくださってる方たちに、私はどんなふうに移っているのかしらと、ふと、思ってしまいました。

コメント